探求三昧 by 百瀬直也 - 地震前兆研究家の地震予知・地震予測関連ブログ

地震前兆研究家の百瀬直也が地震予知・予測・予言・体感などを探求する

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【書籍】『巨大地震はいつ来るのか』(別冊宝島2143)

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今日は近所の都立小金井公園へお花見に行ってきた。
生後1ヶ月の愛弥美がいるので、遠出はできないというのがあるが、都内有数の花見の名所が徒歩圏内にあるというのは恵まれているだろう。
都内では「今日で終わり」という危機感(?)があったのか、例年以上に人出が多かったのは、今日1日に集中したからだろう。


だいぶ遅くなってしまったが、先月に近所の書店で購入した本を紹介する。

  • 『巨大地震はいつ来るのか』(別冊宝島2143、宝島社、2014/4/8発行)

この本は、後述するように、突っ込みどころもあるが(私は「被害者」だが)、全体的には貴重な情報が多く、地震予知に関心がある人すべてにお薦めだろう。


濱嶌良吉氏(元前橋工科大学教授)

この本では、地震予知の研究を行う学者・研究者の最新の情報を紹介している。
まず冒頭では、力学のスペシャリストとして、濱嶌良吉(はまじまりょうきち)元前橋工科大学教授のインタビュー記事がある。
この人については、1年前のハピズムの記事で、何度か紹介した。
2年位内に、富士山噴火と首都直下地震があると予測している人だ。
濱嶌氏は、ダイオウイカの浮上については、地震発生時に電磁波が発生するためではないかと語る。


また、上記の他にも大地震が懸念される地域として、三陸北部・中部、房総沖を挙げている。
危険な地域に建つ原発が多いとして、大地震が起きれば、福島以上の過酷な事故になることが想像できるとまで言っているが、ここまで言ってくれる学者は貴重な存在かもしれない。
力学的視点で語る地震予測は、貴重なものといえるだろう。

八木下重義氏(環太平洋地殻変動解析)

次に登場するのは、八木下重義氏といって、広告代理店などを経営する傍ら、GPSの位置情報により地震予測を行ってきた人だ。
八木下氏は、3.11の1週間前に、宮城県沖で大地震が発生することを予知した資料を政府の担当者に渡したが、そこには、宮城県沖でM6以上の地震が3月10日前後に発生するとあったという。


その後、八木下氏は地殻変動解析を行う環太平洋地殻変動解析という会社を立ち上げ、100社を超える企業に地震予測のリポートを提供している。
これはすごいと思ったのだが、その後にネット上で調べたところ…。
この環太平洋地殻変動解析という会社、今年2月27日に、横浜地方裁判所で破産手続きの開始決定を受けたという。
ガーン!

なんでだろ~、なんでだろ~。


これ以上詮索はしないが、別冊宝島もここまでは知らなかったのだろう。
この会社のWebサイトの「最新のお知らせ」を見ると、別冊宝島で紹介されたという3月10日の記事以降、何の更新もない。
M6以上の地震では的中率が100%と自負する研究は、どうなってしまうのだろうか。
4月から月額100円でスマホアプリを立ち上げるというのも、楽しみにしていたが、なくなっただろう。

村井俊治(東大名誉教授)

この本では、お馴染みの村井俊治氏の、今年3月頃までに南海トラフ地震が起きるという予測についても、インタビュー記事が載っている。
以前の記事で書いたように、3/14の伊予灘M6.2が該当する地震だったのだが、今後3ヶ月は別の地震に注意が必要と語っている。

別冊宝島のライターにパクられた

次に、前述の「突っ込みどころ」について。
「世界の地震予知最前線」という記事があるのだが、そこで、私がハピズムで書いた記事を、ほぼそっくりパクっているのだ。
ロシアのヴォスコフ博士の例の地震予知サイトに関する記事で、2013/04/19の千島列島M7の地震を予知していた人として紹介した後で、以下のような記述がある。

じつは、この地震を予知していた人がいる。毎日行っている地震予知をサイトで公開しているロシアの地球物理学者ヴォスコフ博士だ。
4月19日公開の24時間以内の地震を予知した地図では、北海道東方沖の千島列島あたりにM5~M6を示す緑色の丸印が描かれていたのだ。
ヴォスコフ博士の日本を含めた地震予知は、よく的中している。たとえば、3月1日にカムチャッカ半島でM6.7の地震があった時は、前日発表の2日以内の地震予知の地図に、震源に近い構う着火半島の先端に、M5~M6を示す緑色の丸印があった。
別冊宝島2143『巨大地震はいつ来るのか』、「アメリカ、イタリア、中国、ロシア…… 世界の地震予知最前線」より)


これに対して、2013年4月21日に掲載された私のハピズムの記事、「この地震予測・予言がスゴい! 4月に巨大地震がくる可能性を示唆」では、次のようになっている。

実は、この地震を予知していた人々がいる。まず、ロシアの地球物理学者ヴォスコフ博士が毎日行っている地震予測を公開したサイト。
4月19日公開の24時間以内の地震を予測した地点を示した地図では、北海道東方沖の千島列島あたりに緑色の丸印が描かれている。これはM5~M6を示すものだ。実際に発生したのはM7.0だったが。

 ヴォスコフ博士の日本を含めた地震予測は、いつもよく的中しているようだ。たとえば、3月1日にカムチャッカ半島でM6.7の地震があった時は、前日発表の2日以内の地震予測の地図に、震源に近いカムチャッカ半島の先端に、M5~M6を示す緑色の丸印があった。


両者は、ほぼ同じ内容だということがわかるだろう。
書いた本人が、いちばんわかる。
一読して、「こんな文章を以前に書いたな…」と思った。
私の記事をコピペして、バレないようにと、若干表現を変えているにすぎないのではないか。
この引用した前後も、ここまで酷くないが、同様の箇所がある。


普通ならば、ハピズムでこのような記事を見つけたライターさんは、「ソース」をネット上で探すだろう。
だが、ヴォスコフ氏のサイトは、過去の履歴が残らない。
リアルタイムで観察していないと、このような記事は書けないのだ。
だから、やむを得ずパクったのかもしれない。


巻末に5名ほどの執筆者の名前が書かれているが、その内の誰かが書いたのだろう。
まあこの程度だから、宝島社に抗議するといった大人げないことはやらないが。
自分が買った本に、このような自分のパクリを見つけてしまい、気分が悪いことは確かだ。

他の研究者たち

その他にも、以下のような研究者が取材を受けている。
もっとも、これですべてではないが。

  • 電磁気観測による「短期地震予知」システムを実用化(地震解析ラボ・早川正士氏)
  • 大気イオンと動物の前兆行動に注目せよ(e-PISCO、矢田直之氏)
  • 南海トラフ沖は活動記に突入!(産業技術総合研究所・石川有三氏)
  • 高地沖で異常な潮位低下がどんどん進んでいる!!(e-PISCO・金子光弘氏)


高知県沖で潮位が低下というのが気になるところで、その後の情報を追いたいところだ。


巨大地震はいつ来るのか (別冊宝島 2143)

巨大地震はいつ来るのか (別冊宝島 2143)


※下記の拙著ですが、Amazonで品切れになったと思ったら、その後また入荷したり。
今も在庫が1冊あるけれど、これが売れてもまたしばらくして入るかもしれません。
古書も(現時点では)安く出ているので、それを買うのも良いかもしれません。







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