探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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【常時更新】南海トラフ巨大地震発生時期の予測~前兆・傾向・予知~黒潮大蛇行が弱くなる状態が続きそう


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【お知らせ】
このページは下記の新Bloggerサイトに移動しました。

 



信号(全体的傾向)

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発生可能性を色で示す:青=低い、黄=注意点あり、赤=高い

このページについて

南海トラフ巨大地震は、約90~150年の間隔で発生する、東海地震、東南海地震、南海地震のこと。
冒頭の図で示す「南海トラフ」と呼ばれる領域で発生する。
震源域が同時に、または数時間~数年の感覚をおいて3つの地震が連動する傾向がある。


このページ上の情報を更新した場合、更新日付を変更して、他のブログ記事と同じくトップに表示されます。
f:id:nmomose:20180926094006j:plain:left←このアイコンが付いた情報は要注意の意味です。

最新の概況

『黒潮親潮ウォッチ』の最新の予測が更新された。
長期予測を見ると、現在は黒潮大蛇行をつくる渦の強さを示す冷水面面積がかなり小さくなっているが、今後は大きな変化がないままに今年いっぱいくらいは続く予測になっている。だが、場合によっては冷水面積の値が急下降することもあり得なくはない状態になりそうだ。
この予測通りになるとすれば、黒潮大蛇行は何とか持続し、少なくとも今年いっぱいくらいは続く可能性が高いが、その後は何とも言えない。

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発生条件

過去の南海トラフ巨大地震は、以下のような条件で発生していたことが知られる。
あくまでも過去の発生時期に基づくデータであり、これ以外の期間で絶対に発生しないと保証するものではない。
 

発生月の傾向(1):7月~翌2月

過去に発生日付がわかっている南海トラフ巨大地震(という説があるものも含む)は、全て上記期間内に発生していた。
そのため、2021年2月までは巨大地震が発生する条件の一つが整うことになる。
 

発生月(2):11月中旬~12月に最も起こりやすい

上項に加えて、後述する日付がわかっている南海トラフ巨大地震のうち、16件中5件が12月に、2件が11月中旬以降に発生していた。
特に直近の4件がすべて12月に発生していた。
そのため、何らかの理由によって、南海トラフ巨大地震は11月後半~12月に起こりやすい傾向があると思われる。

 

黒潮の非大蛇行期(直進期)

日本南岸を東進する黒潮が,紀伊半島沖から沿岸を離れ,南方へ大きく迂回し,大蛇行する現象を「黒潮の大蛇行」と呼ぶ。
以下に、19世紀半ばに黒潮大蛇行の存在がわかった以降の発生期間と南海トラフ巨大地震の発生日を示す。

【大蛇行】1854年(開始・終了月不明)
【南海】1854年12月23日:安政東海地震 - M8.4、犠牲者2,000〜3,000人。
【南海】1854年12月24日:安政南海地震 - M8.4、犠牲者1,000〜3,000人。
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【大蛇行】1934年03月01日~1944年前半(約11年間)
【南海】1944年12月07日:昭和東南海地震 - M7.9、犠牲者・行方不明者1,223人。
【南海】1946年12月21日:昭和南海地震 - M8.0、犠牲者・行方不明者1,443人。


これを見ると、南海トラフ巨大地震は、すべて黒潮の非大蛇行期(直進期)に発生している。
ただし、1854年の黒潮大蛇行の終息時期が不明なため、大蛇行が安政期の東海地震と南海地震の発生前に終息していたと仮定した場合となる。

低い可能性になるが、上記の安政期の2つの地震が黒潮大蛇行の終息前に発生していたとすれば、南海トラフ巨大地震は、黒潮大蛇行の非大蛇行期に加えて大蛇行の終息直前(冷水隗の面積が減少した時?)にも発生することになる。

以上をまとめると、南海トラフ巨大地震の発生条件は、以下のいずれかの可能性がある。

(1) 黒潮大蛇行の非大蛇行期に発生
(2) 黒潮大蛇行の終息直前から非大蛇行期にかけて発生
 (大蛇行終息直前に発生するパターンもある?)

現在は2017年8月に発生した大蛇行が継続中で、大蛇行は終息の兆しを見せずに続いてきたが、今年か来年に終息すれば、巨大地震に要警戒となる。
 

【最新の状況】

黒潮の大蛇行は、8月以降は渦の力が大きく変化しない予測となっている。
しかし、これはあくまでも予測で、11月以降に渦の力が弱まれば終息の可能性も出てきそうだ。

過去の南海トラフ巨大地震は全て7月~翌年2月に発生している。

【最新の発生予測パターン】

以上を踏まえると、この記事の更新時点での最新状況により、南海トラフ巨大地震の発生時期のパターンは以下のようになる。

(1) 2020年中に発生
 条件:黒潮大蛇行が2020年中に終息する場合→可能性は低い。
(2) しばらくは発生しない
 条件:黒潮大蛇行が2021年以降も当分継続する場合


詳細については、逐次更新する当サイトの南海トラフ巨大地震関係のブログ記事を参照してください。

東京オリンピック開催との関係

本来2020年7月~8月に開催予定だった東京オリンピックは、延期されることに決定された。
最低1年間の延期ということで、仮に1年延びて2021年7月から開催されることになった場合、南海トラフ巨大地震の発生と東京オリンピックの開催が前後する可能性はあるだろうか。

前述のように、過去の南海トラフ巨大地震はすべて7月~2月に発生しているため、2021年2月までに発生しない場合は、次の可能性は2021年7月以降となる。
そのケースの最短の可能性としては、2021年7月以降に発生することになる。
その場合、低い可能性ではあるが、東京オリンピックの開催時期前後に巨大地震の発生の可能性も検討しなければならないだろう。

前兆としてあり得る現象(南海地震)

『南海地震は予知できる』(中村不二夫著、高知新聞社)によると、昭和南海地震(1946/12/21)の発生前に、下記のような前兆現象が見られた。

・異常干潮
・井戸水が枯れる
・海水汚濁
・地震前の暖気
・スルメイカの大漁
www.tankyu3.com


中村不二夫氏が主宰する下記サイトでは、南海地震予測エリアの潮位データを公開している。
wwwb.pikara.ne.jp
 

予言・予測

以下に、南海トラフ巨大地震の発生に関する予言・予測を紹介する。

南海トラフ巨大地震の「スーパーサイクル」

産業技術総合研究所の宍倉正展氏は、過去に三陸沖で500~1000年ごとに巨大津波が発生していたことを突き止め、平安時代の「貞観地震」(M8.6程度)の再来として東日本大震災を予言していた。
2018/7/29のブログ記事とTOCANAで書いているが、宍倉氏はまた、南海トラフ巨大地震にも400~600年の「スーパーサイクル」があり、巨大地震がいつ起きても不思議ではないとしている。

ジョー・マクモニーグル氏の予言

米国のサイキックであるジョー(ジョセフ)・マクモニーグル氏は、2006年に出版された著書『マクモニーグル 未来を透視する』(ソフトバンククリエイティブ)で、「日本を襲う津波」として、6つの時期を予言している。
そのうち、「2010年挽夏:13m」という予言は、半年の誤差をもって、2011年3月11日に発生した東日本大震災の大津波として現実になった。


以降の未発の4つの予言を、以下に示す。

【日本を襲う津波】
f:id:nmomose:20180926094006j:plain:left◎2018年秋:10.5m
◎2025年夏:16.8m
◎2038年初夏:14.5m
◎2067年夏:20.5m


そして、津波に弱い地域として、北海道北部沿岸、徳島市、和歌山市、浜松市、鈴鹿市、新潟市、石巻市を挙げている。
上記で、南海トラフ巨大地震が発生したら危険になる可能性があるのは、徳島市、和歌山市、浜松市、鈴鹿市だろう。

松原照子氏が予言する南海トラフ巨大地震の発生時期

松原照子氏は、2018年2月28日の「関東が先か、南海・東南海が先かと題したブログ記事で、こう書いている。

南海トラフを震源とした大地震の発生確率は、年々高まっている気がしています。
私の寿命が後20年あったとしたら、それ以内に起きていると思っています。
もしも、私の寿命が後10年なら、10年以内に起きているかもしれません。


関東大地震が先か、南海・東南海が先かはわかりませんが、私が生きている内に目にするとしか思えないのが残念です。


松原さんは1946年10月15日に生まれて、今年の誕生日で72歳になる。
まだまだお元気な人の最期を予測したりしてはいけないが、あと20年ほどあるとすれば、その間に南海トラフ巨大地震が発生することになる。
もっとも、20年よりもずっと長くなるかもしれないのに、単に書いていないだけかもしれないが。
 

百瀬のダウジング予測

百瀬は2005年頃からマップダウジングの手法によって地震予測の試みを始めた。
その頃から、紀伊半島と四国の沖合あたりで何度もペンデュラム(振り子)が振れていた。
当時は南海トラフの位置や過去の震源もまったく知らなかったが、2005年~2013年に5回ほど、過去の南海トラフ巨大地震(南海・東南海)の震源とオーヴァーラップする地点が振れた。


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百瀬の過去のダウジング予測の実施結果は、下記ページにある。
https://www.bosai3.com/entry/dowsingwww.bosai3.com

資料:南海トラフ巨大地震の発生月と月齢

以下に、過去の南海トラフ巨大地震(日付がわかっているもののみ)の発生日と発生時の月齢を示す(月齢は満月・新月・上弦・下弦)。
「→」以降が未記入なのは、顕著な月齢との関係が見られないもの。

0684/11/26: 白鳳地震(南海トラフ全域の可能性)→満月2日前
0797/08/14:南海トラフ地震があった可能性→満月2日後
0887/08/22: 仁和地震(南海トラフ全域説)→新月1日前
1096/12/11:永長地震(南海トラフ全域説)
1099/02/16:康和地震(南海地震?)→下弦1日後
1185/08/06:文治地震(南海トラフ説)→上弦1日後
1331/08/19: 元弘地震 (東海地震?)→満月1日後
1360/11/13: 紀伊・摂津地震(東南海地震?)→満月2日前
1361/07/26:正平・康安地震(南海トラフ説)→満月2日後
1498/09/11:明応地震(東海道沖)→満月3日後
1605/02/03:慶長地震(南海トラフ説)→満月1日前
1707/10/28:宝永地震(南海トラフ全域)→新月3日後
1854/12/23:安政東海地震(東海道沖)→新月3日後
1854/12/24:安政南海地震(南海道沖)
1944/12/07:昭和東南海地震→下弦
1946/12/21:昭和南海地震→新月2日前


これらの地震は、すべて7月~翌2月に発生していることがわかる。
また、月齢を見ると、16件中11件(69%)が満月・新月の2日前~3日後に発生していた。
他に、16件中3件(19%)が上限・下弦の当日~1日後に発生していた。
以上をまとめると、満月・新月・上弦・下弦期に発生していた地震は16件中14件(88%)となる。


【参考】

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南海トラフの巨大地震にどう備えるか

南海トラフの巨大地震にどう備えるか

  • 作者:日本科学者会議
  • 発売日: 2017/03/01
  • メディア: オンデマンド (ペーパーバック)



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