探求三昧 by 百瀬直也 - 地震前兆研究家の地震予知・地震予測関連ブログ

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大震災を事前に知っていた?双葉町元町長の驚き発言

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いつもTwitterで記事を流している「真実を探すブログ」で、昨日とんでもない記事が掲載された。
双葉町元町長の井戸川克隆氏が、「日本政府は(東日本大震災が発生する前に)、3月3日に地震津波が来ることを知っていた」と語っているというのだ。
井戸川かつたか氏は、緑の風から全国区で立候補しているが、その選挙演説で、新宿の街頭でそのことを語っている動画がある。


このことを語っている街頭演説が、YouTubeに投稿されている。
下記の動画の3分50秒ぐらいから、そのくだりが始まる。


福島県双葉町の元町長・井戸川 克隆 さんの街頭演説 @ 新宿


「3月3日に、地震津波があることを日本政府は知っていました。しかし、それを止めたのは、政府と東京電力東北電力と日本原電が発表を止めてしまったんです」
こういう大変なことを平然と語っているが、もし本当だとしたら、ちゃんとした根拠を示すべきだろう。
この人のブログを見ても、そんなことは書かれていない。
だが、ネットでちょっと検索してみると、その出処がわかった。
下記の「ゆうなのブログ」で書かれている。


文部科学省は、震災直前の3月3日に、東京電力など原発を持つ3社と非公式の会合を開いた。
この会合で、東京電力などは文科省に対し、巨大津波の危険を指摘する報告書の内容について、貞観地震に関する記述について修正するよう要求した。

大震災を予知していたわけではない

これを読んで、「なーんだ」と思った。
べつに「政府や東電東日本大震災の発生を事前に知っていた」わけではないのだ。
そういう風に解釈した人がいれば、それは大きな誤解だ。
というか、どこをどう読んだら、そんな誤解ができるの?


もちろん、東電などが地震津波による原発事故の危険性を知りながら隠匿したのは、大きな問題ではある。
それは別の問題として議論されなければならない。
だが、これは貞観地震で起きたような地震津波による原発事故の危険性について語っているだけだ。
それがたまたま、大震災発生の直前に語られていたというだけにすぎない。


「ゆうなのブログ」のブログ主さんも、この情報を自分で見つけておきながら、なおかつ陰謀論的な解釈で記事を書き進めている。
「真実を探すブログ」のブログ主さんの場合は、上記の情報の出処を調べずに、人口地震だのスロースリップだのを持ちだして書いている。
この人のブログ記事は、いつも参考になっているが、今回はちょっといただけない。

慎重さと更なる探究心が必要

このような「本当だとしたらとんでもないことだ」という情報は、自分でよく探求してから、ブログ記事などにすべきだろう。
自分も時々似たようなミスをやらかすが、気をつけないといけない。


井戸川氏については、双葉町で町長時代に「地獄を見てきた」体験をされて、原発の恐ろしさを世に訴えたいのはわかるし、共感する。
双葉町は私も大震災の数年前に聖地巡礼して、諏訪神社などで大地震原発事故を防ぐ祈りをしてきた。
あの町が、あんなに荒廃してしまったことが、無念でならない。


だが、このような真実でない情報を鵜呑みにするような人が国会議員になって、果たして大丈夫なのかと心配になってくるのだ。
どこでどうやって、このような誤解をしてしまったのだろうか。



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