探求三昧 by 百瀬直也 - 地震前兆研究家が地震予知・地震予測・防災等を探求

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元東電社員が予言していた福島第一原発の事故

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予言とか言っても、別にオカルト系の記事じゃないですよ。
安心して読んでください(?)
東京電力の社員で、福島第1原子力発電所に勤務していた人物がいる。
その木村俊雄氏(47)は、隠微体質に嫌気がさして、10年前に東電を退職した。
この人が、東電の隠微体質を暴露する発言を始めた。
その件を扱ったYouTubeビデオを紹介したい。


木村俊雄さんは、1989年から12年間、東電福島第1原発の原子炉の運転や制御棒の管理などを担当し、炉心設計技術者として勤務していた。
自宅は、福島第1原発から15Kmの大熊町にあるが、大震災後の2011年4月に高知県に避難し、自給自足の生活を行なっている。
当時から東電は、原発を規制する政府側に様々なごまかしを行なっていたという。
東電の体質と原発実態に嫌気がさし、12年間勤務した東電を10年前に退社した。
福島の事故後、業界の現実を語る決意をした。

オーストラリアABCのインタビュー

まずは、オーストラリアABCテレビが木村氏にインタビューしたビデオを紹介する。
これを見ればわかるように、東電と官僚の癒着が大惨事を引き起こしてしまったのだ。
◎豪ABCが元東電木村俊雄氏にインタビュー:津波によるメルトダウンを認識


ビデオを見れない人のために、木村氏が語っている内容で、特に重要と思われることを下記に書いておく。

90年代後半に上司にもし津波福島原発を襲ったら何が起きるか尋ねました。
私は確実にメルトダウンが起きると言いました。
上司は「木村、お前の言う通りだ」と。
しかし大津波の問題はタブーであることがはっきりしました。
予想津波水位より高く非常用ディーゼル発電機を移動させれば、会社に高いコストがかかります。
だから誰も提案しませんでした。


東京電力には隠微の歴史があります。
10年前、東電は原子炉の亀裂を隠避し、数年後原発のデータを偽造しました。
経産省から保安院が偵察に来ると、接待し100%合格となる。
帰りにはビールとスナックとタクシー券

テレビ朝日のインタビュー

次は、数日前にテレビ朝日の「報道ステーション」で紹介されたインタビュー。
私は見損なってしまった。
YouTube上ですぐに削除されてしまうかもしれないから、木村氏の言葉をすべて引用しておく。


◎元東電社員木村俊雄氏:原発再稼動 わたしはこう思う

(停止中の原発は)まだ運転できる段階にないと思います。
ほとんどの重要機器が格納容器の中に入ってるわけだから、
そん中がまだ近づけない状況において
その故障原因もどれがどのくらい壊れたのかさえも
まだ洗い出してないのに
格納容器の蓋さえも開いてない状況で
安全だ妥当だって、よく言えるもんだよね。


発電所の運転管理する上では
例えば運転日誌を書き換えたりとか
そういうことはやってましたね。
都合が悪い時は、もうコンピューターにアクセスして書き換える。
でも、書き換えても(規制側は)わかんないんだよね。
技術力がないから。
もう東京電力に手玉にとられてますよ、規制側は。


91年の10月30日に福島第一の1号機で海水漏洩があり、
タービン(建屋)の地下一階にある
非常用ディーゼル発電機が水没して機能喪失しましたと。
津波が来たら大変じゃないか」と
メルトダウンするんじゃないか」と言ったら、
その、上司は「その通りだ」と「鋭いよね」って褒めてくれました。
これは安全審査やってる裏方の中では津波
過酷事故の(想定の)中に盛り込むのは実はタブーなんだと。
その言葉を聞いた時に愕然としたし
まあ、そんなもんなんだなと。


耐震の指針とかもきちんと世界の
地震学の定説にフィットさせて作った時には
日本の国土には原子力発電所は造れませんと
知ってるのに知らないふりしてるんです。
少なくとも電力会社の人間は知ってるはず。


(保安員など規制側は)原子炉理論とかに関しては
原子炉工学部を出てれば詳しいかもしれないけれども、
実物はもう実物を動かし、見た人間じゃないと分かんないわけだから
そういう意味では全くのずぶの素人。
ストレステスト自体の評価手法も
甚だマンガのような世界だし、
保安員がどのくらいの技術力を持ってるか本当に甚だ疑問だし
そういった人間達、しかも政治家も一緒になって判断してること
それは、原子力安全委員会だって本当はまだ駄目だよと
言ってるわけじゃないですか。
だから、それが一番もっともな答えであり
最初に言ったとおり、理屈抜きに再稼動はあり得ない。


ここで木村氏が語っていることで重要なのは、耐震指針なども世界の地震学の定説に従えば、日本に原子力発電所は造れないということだ。
炉心設計技術者だった人が言っているのだから、説得力がある。
われわれ国民はみんな騙されてきたのだ。
憤りを覚えない方がおかしいではないか。
吉本隆明氏が大震災後も原発推進の立場を続けていたけれど、このような知識まで得てのことだったかは疑わしい。

毎日放送の番組より

次は、MBS毎日放送)の番組の「報道特集」のYouTube動画より。
こちらの方は、より詳細に木村氏のことを紹介している。
木村氏は、1991年10月30日に非常用発電機の浸水事故に遭遇している。
地下1階が水浸しになってディーゼル発電機が動作しなくなった。
この程度のことでディーゼル発電機が使えなくなるのならば、津波が発生したら…
その疑問が、既に紹介した動画で言っている上司に対する質問になった。
2004年12月のスマトラ島沖地震津波が発生した後の2005年1月に、木村氏はあるミニコミ誌に、こう書いている。

津波来襲により、冷却用海水ポンプや非常用電源などの機能が喪失するだろうから、結果的には炉心は溶融するであろう。

6年後に現実となるメルトダウンを、この時に予測し危惧していたのだ。


◎元東電社員の告白 辞めたワケと20年前の"ある事故"(1)


◎元東電社員の告白 辞めたワケと20年前の"ある事故"(2)


木村氏は高知県土佐清水市に住民票を移し、小水力発電太陽光発電といった自然エネルギーによる発電を自宅で試みている。
発電のコンサルタントや取付工事も仕事として行うようになった。
また、エネルギーと食料の自給自足を若者たちに薦め、町おこしの提案も自治体に対して行なっている。
原子力の恐ろしさを誰よりも知ってしまった人が、誰よりも先を進んでいるというわけだ。

原発推進派の人に知ってほしい

このように、東電津波が発生したらどんな危険があるかをよく把握していたにもかかわらず、何の対処も講じなかった。
残念なのは、木村さんのような人が他に現れないことだろう。
東電を退社する人の数は年々増えているようなのに。
とにかくこれは立派な犯罪行為なのだから、
言うまでもなく、これが実際に犯罪にならないのは、日本の政府自体が犯罪的だからだ。


いまだに原発推進を唱える人は、単に知識が不足しているとしか思えない。
そういう人々のためにも、あえてこの記事を書いた次第だ。


福島第一原発 ―真相と展望 (集英社新書)

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