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エルヴィス・ザ・スピリチュアル


『エルヴィス・ザ・スピリチュアル』
ジェス・スターン、ラリー・ゲラー著、林陽訳、曙出版

エルヴィス ザ・スピリチュアル

エルヴィス ザ・スピリチュアル


小泉首相エルヴィス・プレスリーのファンで、故人の邸宅を訪れたというニュースを読んで、この本を思い出した。
邦訳が出版されたのが1991年と、かなり前の本。
絶版みたいだが、現時点でAmazonで古本が7冊ばかり出ている。
定価よりちょっと高いが、ファンならば必読の本だろう。
この本が出るまで、かなりのファンでも知らなかっただろうという大ロックスターの私生活が書かれている。
そういう意味では、一種の暴露本だろう。悪意的なという意味ではなくて。
たぶん今でも知らない人が多いのではないか。
あのプレスリーが、実は死ぬまで霊性の探求を目指したスピリチュアル志向だったということなんて。
しかも、「精神世界にちょっと興味がある」なんていうものではなく、どっぷり浸かっていたなんて。


富と名声を手に入れたエルヴィスは、ドラッグ(麻薬ではなく本当の薬)と女におぼれていった。
これではいけないという気持が、魂の奥底のどこかにあったのだろう。
彼は輪廻転生を深く信じていた。
そして、あのインドの聖者・故パラマハンサ・ヨガナンダの『あるヨギの自叙伝』を読み、その教えに傾倒した。
ヨガナンダ師が建てたカリフォルニアの僧院へ行き、後継者であるスリ・ダーヤ・マータという白人女性に会った。
彼はダーヤ・マータを師と仰ぎ、ヨガの行を続けたが、その後に自分が聖人ではないことを悟った。
著者の一人はラリー・ゲラーというエルヴィスの側近で、彼に霊的世界を教え込んだ人物だから、これ以上たしかな報告はないだろう。


ヨガナンダ師とダーヤ・マータ師との出会いによって、エルヴィスは、金と権力が無意味であることに気づいた。
だが、師の体などに関する忠告を守れなくなった彼は、カリフォルニアを訪れることをしなくなってしまった。
その後も彼は、聖書やオカルト本などを多数読むようになり、フリーメイソンらがいかにも好むような「ホワイト・ブラザーフッド(白色霊団)」などの大師たちの著作に夢中になった。
UFOを見たり霊的体験をしたり。
「上の人(異星人)」が自分に何かを伝えようとしているのではないかと考えるようになった。


霊性の探求には目覚めても、ラリー・ゲラーのように菜食にする気はなく、ハンバーガーやドーナッツやアイスクリームのようなジャンクフードを大量に食べていた。
まわりの人々に注意されても「俺はいつまでも生きていたくないんだ」とうそぶいた。
このへんは「自分と近いものがあるな」と思わず苦笑してしまう。
どこか厭世的なところがあるのだ。
ジョーティシュ(インド占星術)の生まれたときの月の位置でいうと、彼は私と同じ星のもとで生まれているのだ。
ナクシャトラ(27宿)でいうところの、24番目の「チャタヤム(シャタビシャジュ)」だ。
西洋占星術が採用するトロピカル方式ではうお座、ジョーティシュのサイドリアル方式ではみずがめ座6度〜20度ぐらいにあたる。
良いところも悪いところも、似ているところがある。
「こんな人生になってはいけない」という意味で、プレスリーは私にとっての反面教師でもある。
ちなみに、ロック畑のプリンスも同じ星で生まれている。
そして、いま話題のレオナルド・ダ・ヴィンチも、ヨガナンダ師の師であるスワミ・スリ・ユクテスワ師も。


死ぬ2ヶ月前に、エルヴィスはイエスの復活に深い関心を示すようになった。
イエスに対して感情移入をしていたようだった。
彼は死ぬときに、『イエスの素顔』という本をしっかりと抱きしめていたという。
この本を読んで、エルヴィスが嫌いになる人もいるかもしれない。
だが、本当のファンだったら、そんなことはないかもしれないが。
プレスリーという人は、アメリカの良い面も悪い面も背負い込んで死んでいった人なのではないか。
星条旗よ永遠なれ」


【参考サイト】


↑日本人って真面目すぎるから、このくらいハメをはずす首相がいてもいいんじゃないか。
もっとも、政治の方でもはずされたら困るけれど。


あるヨギの自叙伝

あるヨギの自叙伝

いままでの人生で、この本を何度読み返したことか。
そして、何度勇気と希望をもらってきたことか。
私にとって、文字通りの座右の書です。


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