探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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【前兆】太陽活動と大地震発生の関係~西マサヤさんの研究~大地震前に大規模フレアが起きていた例


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西マサヤさんが今日のブログで、過去に日本で起きた震度7の地震5回はすべて太陽フレアなど太陽活動が活発になっていた時に起きていたと書いている。
私も3.11発生当時から太陽フレアと地震の関係について検討していて、その結果でで知り得たことも紹介する。


 

西マサヤさんの震度7の地震の研究

まず西マサヤさんの今日のブログから紹介する。

2004/10/23:新潟県中越地震、M6.8
前日にCME観測、Mフレア

2011/03/11:東北地方太平洋沖地震、M9.0
CME、Xフレア

2016/06/14:熊本県熊本地震(前震・本震):M6.5、M7.3
フィラメント放出【CME】、Mフレア

2018/09/06:北海道胆振地方地震、M6.8
コロナループ


ここで、「CME」は、コロナ質量放出(Coronal mass ejection)のことで、太陽から惑星間空間内へ突発的にプラズマの塊が放出される現象のこと。
「フィラメント放出」は、たぶん「フィラメント噴出」のことで、太陽⾯から⼤量のプラズマが噴出する現象。

「コロナループ」は、太陽コロナの低層部に磁力線に沿って形成される巨大なアーチ状のガスの流れのこと。

冒頭のアイキャッチ画像は何気に選んだが、おそらくこれがそうだろう。
コロナループの右にあるのが、地球の大きさがこれくらいという例で、実際に地球がこんなに近くにあるわけはない。

科学的に説明は難しいが

太陽フレアなどの太陽活動が地球上の地震の発生に影響を与えるという説を肯定する地震学者は、非常に少ないだろう。
たしかに、物理学的に説明は困難だろう。

だが、どんな現象でもそうだが、現在の自然科学のパラダイムで説明ができないからといって、無視しても良い理由にはならない。

西さんが挙げた例だけをとっても、十分に説得力がある。

私は9年前の3.11発生後の2011/04/28に『東日本大震災は予測されていた』という連載記事を書いていた。
その「(3)体感予知・太陽活動」で、太陽フレアなどを取り上げていた。

この記事を書いた以前から、太陽活動と地震発生の関係について検討していたようだ。


 

太陽フレアの規模

太陽フレアは、強度ごとに、A→B→C→M→Xというクラス分けをされている。
Mは中規模フレアとされる。
そして、CやMの中でも、たとえば「M2.2」といった形で規模を数値化して表す。

「宇宙天気ニュース」の2011/03/10の記事では、「X1.5の大規模フレアが発生しました。CMEによる太陽風の乱れが近づいています」とある。

Xフレアのような最大規模のフレアは、そう滅多には発生しない。
2006年12月以来、3.11の1カ月前の2/15のX2.2まで、4年以上起きていなかった。

これほど大規模のM9クラスの巨大地震が日本で起きたのは、1707年の宝永地震(南海トラフ全域が震源域)くらいだ。

太陽活動と地震の関係を否定する科学者は、大規模フレアが「たまたま」未曽有の巨大地震の直前に起きたと思うのだろうか?

私が地震に限らず万物に対して観察する姿勢として「先入観を持たずに客観的に眺める」ことを自分に課している。
物理学的に説明できないと思考を停止するのではなく、現象学的に目の前のものを、まず認めることが大切だと思うのだ。

大規模フレア→大地震連鎖例

以下に、大規模フレアが起きた時に大規模の地震が発生した例をいくつか示す。

1980年11月6日:X9.0
→1980-11-08 10:27 (UTC):M7.2 - offshore Northern California

1982年12月15日:X12.9
1982年12月17日:X10.1
→1982-12-19 17:43:54 (UTC)、M 7.2 - south of Tonga

2003年10月28日:X17.2
2003年10月29日:X10.0
2003-10-31 01:06:28 (UTC):M7.0 - off the east coast of Honshu, Japan

2005年09月7日:X17.0
2005-09-09 07:26:43 (UTC):M 7.6 - New Ireland region, Papua New Guinea

2012/03/07 12:47:X5.4
2012/03/14 10:37:M7.9、CME
→2012/03/14 18:08:三陸沖、M6.9、21cmの津波。
→2012/03/14 21:05:千葉県東方沖、M6.1。

 

*2017年メキシコの大地震
他に、3年前に非常に顕著な例もあった。

2017/09/06 21:00JST:X9.3(11年ぶり)
このとき百瀬は大規模地震を警戒していた。

→2017/09/07 04:49UTC:チアパス地震、Mw8.1、犠牲者91人

2017/09/14:百瀬のTOCANA記事『9月25日までに大地震発生か!? メキシコ地震は「月の引力」と「太陽フレア」が誘発した可能性、次は日本直撃か!【緊急警告】』


 

2017/08/22:皆既日食
→2017/09/19:メキシコ中部、Mw7.1、死者326人
→2017/09/08 02:26:三陸沖、M6.1、最大震度3
→2017/09/21 01:37:三陸沖、M6.3、最大震度2

日食と大型太陽フレアが重なり大地震が発生。
2017/09/06:X9.3
→2017/09/07 04:49UTC:メキシコ南部沖・チアパス地震、Mw8.1、犠牲者91人。
→2017/09/1913:14現地時間:メキシコ中部、Mw7.1、犠牲者326人。

太陽フレアなどは「トリガー」

こうして相関性があることはわかってもらえたと思うが、大規模フレアが発生したからといって「必ず」大きな地震が起きるわけではない。
それは、ちょうどスーパームーンや日食・月食の前後に私が要注意と言っても、必ず大地震が起きるわけではないのと同様だ。

これらはあくまでも地震発生の「トリガー」となり得るイベントではあるが、逆の相関性はないということだ。

ちなみに、『リアルタイム地震前兆データ』のページでは、フレア発生が一目でわかる『GOES衛星による太陽X線リアルタイム観測値』の図を張り付けてある。
このグラフが「C」よりも高い値になった時には要注意ということだ。


 

YouTubeチャンネル

これからはYouTubeも本格的にやっていくので、よかったらチャンネル登録してください。
第1弾は早ければ明日にでも公開します。

なつかしい。9年前にタイ・チェンマイで見たゾウの絵画。


【今日の体感】
https://www.instagram.com/p/CBMsfjEg0t-/
【体感】2020/06/09朝からセミ鳴きの耳鳴りが強く12時健在も続く。また朝から軽い頭痛でコーヒーを飲んで収まった。低気圧要因なし。今日あたりもまだ月食トリガーで強く揺れる可能性あり。#地震予知 #地震前兆 #地震予測 #体感 #頭痛 #耳鳴り


今日は他にも色々面白い写真を投稿した。


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