探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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【前兆】下田市と江ノ島の海岸にイルカ座礁+黒潮大蛇行と首都直下地震・南海トラフ巨大地震


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5/6に静岡県下田市の海岸にイルカが打ちあがり、また今朝5/9には神奈川県の江の島の近くの砂浜にも打ち上げられていたが、これが地震前兆かどうかを検討するとともに、静岡県・神奈川県の過去の同様の事例で地震が起きたことがあったかどうか調べる。
また現在発生中の黒潮大蛇行と首都直下地震の発生時期に関する調査の結果を紹介する。


 

下田市の海岸でイルカ

まず、一昨日5/6昼11:40頃、静岡県下田市白浜大浜海岸にイルカが打ちあがっているのを、近くにいた人が発見した。
打ち上げられたのは大人の「スジイルカ」と思われ、体重138kgほど。

一般の人々が海に戻そうとしても、何度も打ちあがってしまった。
このことから、何らかの体調の異常があったと思われる。


 

この後で該当する地震が起きていたかというと、有感地震は無さそうで、無感地震では下記の地震があった。

2020/05/08 09:33:父島付近、M5.0

 

下記マップは、Hi-netの有感・無感地震のデータ。

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この対応はあくまでも推測であり、実際は対応する地震はなく、地震前兆現象ではなかったことも考えられる。

距離的には250kmほどで、M5.0の規模だと微妙なところだ。
M7規模程度ならば、十分にあり得るといったところか。

このスジイルカの場合、どこか体調が悪かったようで、やはりその可能性はあるだろう。

江の島の海岸にイルカ座礁

次に、今朝5/9 10:30頃、新江ノ島水族館に、江の島の近くで「生きているイルカが波打ち際にいる」と連絡があった。
イルカ担当の飼育員らが駆け付けると、体長220cmほどのメスのスジイルカが波打ち際で動けなくなっていた。

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イルカはヒレを動かすなどの体力が残っていて、飼育員らがけががないかどうか確認してから数人がかりで抱き上げ、海に戻した。
すると、自分の力で元気に泳いで行った。

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相模湾では、年に何度かイルカが打ち上げられるが、江の島の近くでは珍しいという。


 

なんとか自分で沖まで泳いで行けたようで、良かった。
以下にYouTube動画を埋め込んでおく。


 

過去の神奈川県でのクジラ・イルカ打ち上げ例

上記の情報だけでは、このイルカのストランディング(座礁)が地震の前兆現象かどうかを判断するのは難しい。

そこで、神奈川県付近で過去に同様の事例があったかを、自分がもっているデータで調べてみた。
すると、これではないかという地震が1件あった。

2018/08/05:神奈川県鎌倉市の由比ヶ浜海岸、シロナガスクジラ、死骸が漂着(14:30頃発見)。

 

2018/08/07 05:10:千葉県北西部、M4.2、最大震度2、深さ72km、 2日、70km

 

この場合はクジラだったが、イルカのケースはなかった。


遅延は2日と短く、距離は約70kmほどだが、地震の規模がM4.2と小規模だった。
そのため判断が微妙なケースだが、地震前兆だとすれば、これが最も該当する地震だろう。

この規模と70kmの距離ならば、何とかあり得るかもしれない。

この距離・規模・遅延ならば前兆現象としてあり得るというようなことは、自分が持っている過去事例のデータベースから判断している。
なので、絶対というわけでもない。

黒潮大蛇行と南海トラフ巨大地震

次に、現在発生中の黒潮大蛇行の状況による、南海トラフ巨大地震の発生時期について。
今日5/9に、「黒潮親潮ウォッチ」のサイトが更新されて、『7月9日までの黒潮「長期」予測』が発表された。


 

これを見ると、「大蛇行は典型的な流路が続いており、終わる徴候は無く、まだ継続すると予測しています。期間が史上2番目の長さの黒潮大蛇行になっています。黒潮大蛇行は以前の予測よりも安定してきています」とある。

お気づきかもしれないが、これまでと少し表現が変わってきた。

大蛇行は当分続きそうで、終息の気配が見られない。
それはいつものことだが、大蛇行を作る力が安定してきたという。

つまり、下記のグラフの最新予測を示す赤線部分を見てもわかるように、冷水渦を作る力はこのまま7月上旬まで衰えず、大蛇行が続きそうだということだ。

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南海トラフはしばらく大丈夫そう

この勢いがずっと続けば、今年末くらいまではこのままの勢いで続きそうか?
もっとも、この大蛇行の予測グラフは毎週のように大きく変化することも多く、あまり断定はできない。

過去の南海トラフ巨大地震は、すべて7月~2月に起きていた。
そのため、この勢いが来年2月まで続いてくれれば、今度は来年6月いっぱいまでは南海トラフ巨大地震は大丈夫そうということになる。

また、同様に、元気象庁・岡田正実氏と私の研究では、「B:黒潮域」にある南関東直下の地震、つまり首都直下地震も発生の可能性が低くなる。

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黒潮大蛇行と首都直下地震

もっとも、南関東の大地震については、黒潮大蛇行が続いていても、あまり手放しで喜べない部分もある。

以降は今回はじめてわかったことで、今日はじめて公開する。
上記マップで、「B:黒潮域」で起きる大地震は、基本は黒潮大蛇行発生中に起きる可能性は低い。

だが、このエリアでは「例外」もあるようだ。
過去に南関東直下で起きたM6.5以上の地震のうち、下記3件は、黒潮大蛇行の発生中に起きていた。

凡例:【エ】エルニーニョ現象、【大蛇行】黒潮大蛇行、【南関東】南関東直下地震

【大蛇行】1890年~1891年(2年間)
【エ】1891年
(1)【南関東】1891年12月24日:山梨県東部、M6.5 
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【大蛇行】1917年2月冬~1922年3月春頃(約5年1カ月間)
(2)【南関東】1921年12月08日:龍ヶ崎地震、県南部、M7.0
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【大蛇行】1986年12月冬~1988年7月夏(1年8カ月)
(3)【南関東】1987年12月27日:千葉県東方沖地震、M6.7

黒潮大蛇行中に起きた南関東の大地震

上記の3例を一つずつ説明する。

(1)山梨県東部M6.5

まず、このケースは南関東でも「B:黒潮域」ではなく、「I:本土南部」に含まれる。
このエリアでは「6~9月」が大地震が多く起きているが、この場合は例外的に12月に起きていた。

また、緑色で塗っているように、黒潮の「直進期」でM7.0以上の大地震が多く起きている。
あるいは、大蛇行が終息した月が不明だが、地震発生より前に終わっていた可能性もある。

そもそもI地区の山梨県のように内陸では、黒潮大蛇行の影響がないのかもしれない。
直進期に多いというのは、見直すことにしたい。


(2)龍ヶ崎地震M7.0
この場合も「I:本土南部」のエリアが震源だったが、最も多い「6~9月」ではなく、これも12月に起きた内陸地震だった。


(3)千葉県東方沖地震M6.7
この地震は、「B:黒潮域」では「8~12月」に大地震が多発するという点では、12月だったのでその通りだった。
だが、大蛇行の真っ最中に起きていた。

震源は銚子のすぐ南沖で、黒潮は大蛇行から直進に戻って進む地点だった。
それが何か影響しているのかもしれない。

首都直下地震は今すぐにもあり得る

以上だが、いずれも多くのケースの中での少数の例であり、例外的なものだった。
南海トラフ巨大地震と違って、南関東直下の地震は、このように黒潮の直進期(非大蛇行期)に起きることもあるということだ。

そのため、黒潮大蛇行が続いているからといって、首都直下地震は油断しないようにしたい。

今日の前兆現象

今日も投稿しなかったが頭痛があり、夕食後に頭痛薬を飲んで収まった。
耳鳴りは強く続いている。

これまでの頭痛体感では、5/8~5/10と、5/11~5/12に関東圏で強めの地震があるかもしれない。

note新作

今日はnoteで、1本の新作を公開した。
『聖地巡礼ファイル』マガジン収録の、『【京都】古都に隠された十字架~古代のイスラエルと日本の繋がり(前編)』。

これはタイトル通りで、「古代イスラエルと日本の繋がり」をテーマにしたノンフィクション+論考の作品だ。

もちろんプロの物書きが書くものなので、ネット上にあふれる安っぽい日ユ同祖論的なものとは一線を画している(と思う)。

20年以上前から研究を続けてきた分野で、このブログを訪れるみなさんが興味を持つかどうかはわからない。
関心がある方は、冒頭の無料部分だけでも読んでみてください。
そして目次を見れば、大体の内容がわかるでしょう。


 


【動画】
タイ料理関連も、こちらのプライヴェイトの @noya_momose の方で投稿するようにした。
最近某美人女優さんが毎日のように絡んでくるので、そのうち仲良しになりそう?


【動画】



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