探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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【地震前兆】秋田県牡鹿市でリュウグウノツカイ漂着~地震との関係は本当に「迷信」なのか??~過去の巨大地震発生ケースも


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12月8日に、秋田県男鹿市の海岸にリュウグウノツカイが漂着したが、今年東海大学の研究チームが地震との関係は「迷信」と「結論」を出したにも関わらず、世界で巨大地震の前に出現するケースも多いのは何故かということも含めて、検討したい。


リュウグウノツカイ漂着

昨日12月8日午前中に、秋田県男鹿市脇本に深海魚リュウグウノツカイが漂着しているのを地元の男性が発見した。
体長3.95mの個体で、発見時には絶命していた。



リュウグウノツカイといえば、昔から日本で地震前兆と結びつけて考えられてきた深海魚の中でも、特に地震の前触れと恐れられてきた。
そのことは日本に限った話ではなく、たとえば台湾ではズバリ「地震魚」の名前がついている。

ところが、今年6月に、東海大学海洋研究所と静岡県立大学の研究グループが、深海魚の出現が地震の前兆だとする言い伝えを「迷信」と断定し、論文で発表した。

そのせいもあってか、リュウグウノツカイの出現を報道するところが少なくなったように思う。

リュウグウノツカイの地震前兆かもしれない事例

私がこの東海大などの研究内容に納得しているならば、ああそうか、自分が研究してきたことは無駄だったんだと諦めがつくだろう。
だが、どうも納得できないところがあるから、まだこういう記事を書き続けるのだ。

以下に、日本と海外で、リュウグウノツカイが出現した後で大規模な地震が発生した例を示す。
地震情報の最後は出現地点から震源までの距離だ。

1995/01/13:三重県度会郡南島町の大敷網
→1995/01/17:阪神・淡路大震災、M7.4、最大震度7、4日後、150km
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2011/12/21:静岡県牧之原市静波海岸
→2012/01/01:鳥島近海、M7.0、最大震度4、11日後、370km
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2014/04/12:メキシコの海岸
→2014/04/18:メキシコ南部ゲレロ州、M7.2、6日後
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2016/04/28:台湾・台東県太麻里郷の定置網
→2016/05/12:台湾付近、M6.4、14日後
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2017/02/08:フィリピン・ミンダナオ島
→2017/02/10:フィリピン、スリガオ近海、M6.5、2日後、80km
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2019/02/11:ペルー北部Mancora
→2019/02/22:エクアドル、M7.5、11日後、500km
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2019/05/23:ペルー北部マンコラ
→2019/05/26:ペルー、M8.0、3日後、800km
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2019/06/14:米国バハカリフォルニア、
→2019/07/06:カリフォルニア州中部、M7.1、22日後、600km

 

本当に「迷信」なのか??

上記のような事例を見ると、たった1回の統計的研究で「リュウグウノツカイと地震には関係がない」と一刀両断にしてしまうことが、果たして「聡明な判断」なのだろうかと疑問に思うのだ。
特に、地震という多くの人命がかかっていることだけに、その責任は非常に重いと思うのだ。

たとえば、リュウグウノツカイが漂着した地方で、「地震との関係は科学的に否定されたから、そういうことを信じるのはナンセンスだ」と信じて、その人が地震や津波で命を落としたら、どう責任を取るのだろうか。

あくまでも低い可能性であっても、地震前兆である可能性があるならば、それを人々に周知して注意喚起することの方が、よほど人道的だと考えるのだ。

たとえ地震との関連性が否定されるような研究結果となっても、本当にそうなのだろうかと検討する慎重さが必要ではないか。
以前にも書いたが、この研究内容を吟味すると、データの抽出条件などに問題があるのではないかという疑問が湧いてくるものなのだ。

男鹿市のリュウグウノツカイは?

では、今回の男鹿市のリュウグウノツカイの漂着は、どうだろうか。

今までの経験上、冬季、特に日本海でリュウグウノツカイが漂着した場合は、ほとんどは地震に結び付かない。

前述の対応データで、三重県と静岡県の出現が冬季だったが、日本海側ではなかったが、その場合には冬季でも大きな地震が起こりえるのだ。

特に2月前後の冬の真っただ中で日本海に出現した場合は、特に多忙な時にはスルーしてしまうこともある。

東スポが昨日の出現を取り上げているが、「「冬に見つかることが多い。冬が産卵のシーズンで産卵後に弱って打ち上げられているのかもしれない」という水族館関係者のコメントを紹介している。


地震前兆でもないのに、冬季に日本海で見つかるのは、こういう理由があるのかもしれない。
恐らく東海大などの研究チームは、そのへんの切り分けも行わずに、闇雲にただデータを集めて統計を取ったのではないか。

ただし、前述のように冬季の日本海でも地震と結びつくケースもあるわけで、「なんだ、地震とは関係ないんだな」と、可能性をゼロとして考えないでいただきたい。
日本海でも、4月・5月と温かくなってきたとき、あるいは太平洋側では、出現時により注意が必要となると思われるのだ。


※明日12/10~13に3泊4日で釈迦の霊泉に一人で泊まってくるけれど、今日中になんとかもう1本書こうと思っています。
時間切れで投稿できなくなったら済みません。


※寒冷地で電気が止まったら、こういうものが必須になるのかな。


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