AFP通信やIndependent紙によると、フランス北西部のマンシュ県フラマンヴィルにあるフラマンビル(フラマンヴィル)原子力発電所の敷地内で2月9日日10時(日本時間18時)頃、爆発が起きた。
この爆発は原子炉などの設備の外で起こったものであり、地元メディアが地元当局者の話として伝えたところよると、「放射能漏れの恐れはない」という。
爆発の2時間後に火が消し止められたが、現場にいた5人が煙を吸い込み、軽い怪我をした。
原子炉は爆発後に自動停止されたという。
フラマンヴィル原発について
フラマンヴィル原子力発電所は、フランス北西部のフラマンヴィルの海沿いにある。
1979年に建設に着手し、130万kW級の原子炉2基が1986年と1987年に運転を開始した。
下記のGoogleEarthのマップでフラマンヴィルの位置を示す。
更に拡大したマップ上で、フラマンヴィル原発の位置を示している。
爆発事故
爆発は、フラマンビル原発1号機の機械室で起きたもので、5人が火災による軽い中毒症状を訴えているという。
爆発の原因は不明で、地元当局は「原子炉本体とは関係がない」と語っている。
上記の衛星写真を見ると、原発の周囲には住宅(?)や畑が見られ、こんなところに原発を建てるのかと思ってしまう。
この地域では、というかフランスでは地震は非常に少ないようだが、火災とかテロとか、不慮の事態に対するセキュリティなどはどうなっているのだろうか。
今回は、報道が誤りでなければ原子炉自体には損害がないとのことだが、原発大国のウイークポイントを垣間見たような思いがある。
ネット上で「フランスで原発事故」との情報が流れてきて、ギクッとした。
「世界の終わりか」と。
この世に原発がなくなれば、このようなことで一憂する必要はないのに…。