探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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熱帯夜の話+東南アジアと日本の気候+マンディ(水浴び)


先ほど20時過ぎに、大田区の派遣先のビルを出ると、ムッとする暑さ。
この時間帯にしては、今年初めてくらいの蒸し暑さだ。


ジャワ島で体験した夜を思い出した。
そこで、今日は熱帯夜にまつわる話をエッセイ的に綴ってみたい。


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【目次】

 

ジャワ島の夜

1994年9月、私はソフトウエア・エンジニアとして、インドネシア・ジャワ島に派遣された。
フリーのSEだった私は、東ジャワの田舎町マディユンで、ソフトウエアの開発およびコンサルティングを行った。


ジャカルタに着いた日の夜、今夜と同様なムッとする暑さを感じたものだった。
見るものすべてが珍しく、また危険を感じる部分もあって、スリリングな体験だった。


首都ジャカルタから東ジャワへ移動して、マディユンでのべ1年半ほど働いていた。
インドネシアといっても国土が広く、ジャワ島だけでも地域によって3種類の気候に分かれる。


ジャカルタがあるジャワ島西部は熱帯雨林気候、
中部から東はモンスーン気候、
東部の地域はサバナ気候。


おそらく中部と東部の境界は、古都ソロ(スラカルタ)とマディユンの間にあるグヌン・ラウゥ(ラウゥ山)だろう。
車で走っていると、この山の西側では車窓に田んぼが見えるが、ラウゥ山を越えて東側へ行くと畑しかない。


熱帯というと、夕方にスコールが降って涼しくなるというのを想像するかもしれないが、モンスーン気候のマディユンあたりは、そういう激しい雨はあまり振らず、雨季にはジトジトと長く降り続く。


雨が嫌いなので、1年の半分の雨季は好きではないが、熱帯の果物が豊富に出回る楽しみがある。

マンディ(水浴び)

インドネシアの家庭には、湯船に浸かるという習慣がない。
その代わり、マンディ(水浴び)を行う。

1日に3回ぐらいマンディをするのが普通で、インドネシア人によく聞かれるのは「日本人は1日何回マンディするの?」という質問で、1回だと言うと鼻をつまんで「臭い」という表情をして笑う。


私も今夜のような熱帯夜にはマンディをすることがある。
仕事から帰ってきて、暑くてたまらない時には、マンディをしてから夕食をとったりすることも。


インドネシアでは、トイレとカマル・マンディ(マンディ室)が一体化している。
そこには、水槽がある。
手桶に水をためて、思い切り身体にかける。
これが本当のマンディの作法なのだ。


ところで、カマル・マンディでバスタオルというのをあまり見たことがなかった。
マンディをした後で、身体を拭かずに服を着てしまうのだろうか。


インドネシア人の家を訪問したりすると、目当ての人間がなかなか現れずに待たされる。
しばらくして登場して、握手すると手がひんやり冷たい。


「あ、マンディしたな」とわかるわけだ。
というか、人と会う時にマンディもしないのは失礼なことなのだ。

トイレの水槽

インドネシアの公共トイレには、水を溜めた水槽がある。
これは、もちろんマンディ用でもあるのだが、本来の意味での「用を足す」用途もある。


大きい方でも小さい方でも、終わった後では手桶で水をくんで流す。
大きい方の場合、かなり勢い良くかける必要がある場合も。


勢い良くといえば、マンディでも手桶に汲んだ水を体に勢い良くかける。
その方が気持ち良い。


とは言っても、向こうで雨季の時の夕方以降は結構ヒンヤリして水も冷たく、慣れているインドネシア人でも「嫌だな」と思うらしい。
温水シャワーなんて気の利いたものはない。

熱帯夜とは

「熱帯夜」は、日本の気象庁の用語で、夜間の最低気温が摂氏25度以上の状態をいう。
気象エッセイストの倉嶋厚氏が作った造語だという。


東京では、今年はじめての熱帯夜は7月上旬に起きた。
それ以来、猛暑日が多くなっている。

インドネシアの夜

ジャワ島では、当初はホテル住まいだったが、その後にジャワ人の民家に下宿していた。
向こうでは毎晩寝苦しかったかというと、そうでもなかった。


やはり同じジャワ島でも前述のように3種類の気候があり、ジャカルタよりも赤道から遠い東部ジャワは、それほど暑くならないというのがあるだろう。


ジャワ島の民家は、開放的だ。
壁の上の方に、窓とは別に通風口のようなものがある。
また、日差しが最もあたる北向き(南半球だから)の壁の窓は、すごく小さい。
暑い日差しが入ってこないようにということだ。


このように、「南向き=吉」というような家相の概念は、あの国ではそのまま適用できない。
そこら中に通風口があるために、家の外で人が話す声が筒抜けだ。
逆も同じなのだろう。


「夫婦生活」などでも、密集した日本の住宅地以上に気を使うわけだ。


また民家の多くはコンクリート造りで、外の暑さは木造住宅ほど影響を受けない。
外は暑くても家の中はヒンヤリしているのだ。
さらに裸足で過ごしたりすると、床に体温が奪われて気持ちが良い。

熱帯夜の過ごし方

うちは寝室にエアコンがなく、扇風機を回しっぱなしで寝ている。
本当に耐え難い時には、寝る前にもマンディしたりする。
今年はまだやっていないが、やらないよりも気持ち良く眠れる。


ただし、家族が風呂に入るために浴槽にお湯をためていると、マンディはできない。
代わりに、水シャワーということになる。
あるいは、前述のようにインドネシア人的な本当のマンディをやる。


それにしても、今夜は暑い。
デジタル温度計を見ると、32.5度を示している。


やっぱり、マンディをしてから寝よう。


地震と気温の関係についても書こうと思っていたが、時間切れなのでまた後日に。


学研 タイ語・インドネシア語三昧DS

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