昨日の記事でも少し書いたが、昨日1日でトカラ列島で小規模地震が相次いだ。
下記の7/4 13:07時点での読売新聞記事では、4日11時3分から11時58分にかけて、鹿児島県・トカラ列島近海を震源とする地震が相次ぎ、同県十島村で震度3を計5回観測したとある。
だが、実際はこれだけで終わらず、なんと1日で13回も有感地震が起きた。
これは何か付近での大地震の前兆ではないかという声が出てきそうだ。
4日の震源は、上記のGoogle Earthのマップの「諏訪瀬島」とあるところの少し南あたり。
いくつか黄色い丸印があるが、USGSのデータではほんの2つくらいしか示されていない。
実際はM1クラスから最大M4.3までの有感地震が起きていた。
諏訪之瀬島の火山活動
だが、実はこの周辺での群発地震は、けっこうよく起きているのだ。
これらは、トカラ列島の震源の北方に位置する諏訪之瀬島の火山活動と密接に関係している。
諏訪之瀬島では、6月13日午前9時10分ごろに、御岳で大規模な噴火があった。
下記の記事で書いている。
諏訪之瀬島の噴火は、下記のページでまとめられているが、もう引っ切り無しに噴火しているといった趣だ。
近年の群発地震
ここ数年の例では、2013年2月19日にも、トカラ列島で1日で8回ほどの有感地震があった。
だが、その前後に大きな噴火や地震があったかというと、そうでもない。
というわけで、火山性の小規模地震で終わる可能性もあるだろう。
もちろん、大きな地震などを警戒するに越したことはないだろうが。
諏訪之瀬島では、1813年~1814年に大規模な噴火があり、溶岩流が西海岸まで流下し、その後の数十年間は無人島になっていた。
やはり長期的に見ると恐い火山ではあるだろう。
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