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【地震】「日本沈没」が現実になる?現役の地質学者が唱える説について


今日は「日本沈没」の話題を。
若くない人(笑)は、「日本沈没」と聞いて、小松左京氏の同名小説を思い出すだろう。
1973年に刊行された、日本が沈没するというSF小説で、映画やドラマにもなった。


日本列島が地殻変動により沈没するという内容だ。
元々は「日本人が国を失い放浪の民族になったらどうなるのか」をテーマとしていたという。


日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)

日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)


しかし、この記事で話題にするのは、そのようなSFの世界の話ではない。
現実世界で、「日本沈没」が始まりつつあるというのだ。

日本地球惑星科学連合2016年大会での講演

これは、現役の地球科学者が大真面目で打ち出している説なのだ。
5月に行われた日本地球惑星科学連合2016年大会で、新妻信明・静岡大学理学部教授が「太平洋スラブの下部マントルへの崩壊は開始されたか」と題した講演を行った。


confit.atlas.jp


上記のレジュメによると、講演の内容は以下のようなものだった。


2015年5月30日のM8.1の小笠原沖の地震では日本列島全域が揺れ、深度682kmの震源域が太平洋スラブに連続していることを示すとともに、太平洋スラブ先端が660km以深の下部マントルに到達したことを示した。


震源域では、2011年3月11日の東日本大震災後に、日本海溝側への引張応力増大によって発震機構が変化し、2013年11月には西之島の海底火山噴火もあった。
太平洋スラブは2009年4月18日のウラジオストック域の深度671kmM5.0の地震によって下部マントルへの崩落を開始した。
日本列島は、日本海拡大後の1千万年前に脊梁域まで海面下に没している。


上記レジュメの最後には、「日本列島は,日本海拡大後の1千万年前に脊梁域まで海面下に没している.この地質記録を生かし,既に開始した日本沈没に対処しなければならない」とある。


非常に難解で趣旨がつかみにくいが、要するに新妻氏は、「日本沈没」が現実となる地殻変動が、すでに始まっているのだと主張しているのだ。


えっ?日本沈没って、SFの世界だけの話じゃなかったの?


新妻氏は、ちょうど1年前に自分のWebサイト「Niitsuma-GeoLab.net」で、速報として「日本沈没が開始されたか,地震断層面積移動平均対数曲線,2015年6月の地震予報」という一文を書いていて、そこでは既に「日本沈没が開始されたか」とあった。


昨年2015年5月30日の小笠原諸島西方沖M8.1の地震は、たしかに滅多に見られない地震だったようだ。
震源の深さは約590km。
フィリピン海プレートが重なり合う太平洋プレート(スラブ)の最下部で発生したものだった。
下記のマップのように、日本中が揺れた。


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日本沈没とはいっても、小説では2年ほどの短期間にそれが起こったという想定だが、実際は長い年月をかけてゆっくりとした地殻変動が起きた結果として、日本列島は海の下に沈むということなのだろうと推測する。


この説に対して、他の科学者たちがどのような意見をもっているかが知りたいところだ。
新妻氏一人だけが提唱しているユニークな見解ということなのだろうか。
この説は、現時点ではマスコミもまったく反応していない。
私自身もよく理解していない点があるので、さらに勉強することにしたい。


松原照子さんは、30年前に『宇宙からの大予言』で、「2500年頃、日本列島は、弓形からまっすぐになり、朝鮮半島から離れます」と書いていた。
日本沈没よりも、こちらの方がまだいいか。
日本大移動?


それでも、そんな形が変わる大変動が起きれば、人間は生きてはいられないか。
本当にそうなったら、「小松左京という人は本当に先駆的だった」と讃えられるかも?


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北海道の置き去り小学生生還のニュースを見て、被災時には保温ということも大切なんだなと思った。


https://www.instagram.com/p/BGKvPYvo2rQ/
【愛弥美】おはよ。Mornin'


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