今日、TOCANAの原稿を書いていたり子供を遊ばせに行っていてずっと気が付かなかったが、私が執筆した記事が掲載されていた。
M8級の首都直下地震の発生周期が、これまで2300年だったのが500年に変わったという内容だ。
首都直下地震といえば、いままで起きなかったのが不思議といえるくらい、首都圏は色々な意味で大地震が起きる確率が高い。
スピ的な人の中には、「守られてきたんだ」という人も。
でも、今までがそうだったとしても、これからもずっとそうだとは限らない（かもしれない）。
そんな中、今までは2300年間隔で起きていたと考えられていた「元禄型地震」が、実は500年くらいの間隔で起きるかもしれないことがわかった。
ちなみに、記事タイトルに「1800年もの計算ミス発覚」とあるが、あれはちょっと編集部のアレで、更なる地質調査などの結果として、新たにそういう事実がわかってきたということですね。
なんでこんな所を首都にしてしまったかなー。
「こんな所」だけじゃわからないか。
フィリピン海プレート、オホーツクプレート（北米プレート）、アムールプレート（ユーラシアプレート）と、3つのプレートが重なり合っている稀有な場所であること。
また、都心の大半は縄文時代は海の底だった地盤の悪さ。
言い出したらキリがない。
京都の方が、そういう意味ではまだマシだったかな。
でも、あの歴史的な遺産が多いところを首都にしてしまったら、色んな意味で大変でしょうね。
TOCANAの記事
まず、TOCANAの記事を読んでみてください。
「元禄型地震」の発生周期は、今まで2300年だったのが最大で500年に縮まった。
これまでは、「今世紀には起きないだろう」と、発生確率など意味ないと思われてきた。
それが、500年周期に変わったので、これから色々と大変だ。
たとえば建物（高層でも個人住宅でも）は、M8超の直下地震に耐えるように見直さなければならない。
そのへんのことは、9月1日の防災の日前後に2本ほど首都直下地震のダメージに関する記事を書いているので、それを読んでください。
まだ200年ぐらいは安心？
トカナの記事の最後に書いたように、500年間隔に変わったからといって、「まだ200年ぐらいあるから大丈夫」と考えるのは早計だろう。
発生周期というのは、あくまでも平均値であって、カッチリ500年経ったら起きるというものではない（あたりまえ）。
というか、それよりも、発生確率自体も学者が机の上で計算したものであって、あんまり信じすぎない方が良い。
信じすぎて、たとえば阪神・淡路大震災や熊本地震のときのように、それほど発生確率が高くなかったのに大地震が起きてしまい、「聞いてなかったよ」になってしまう。
いつ頃来るかについての一つのキーワードが、やはり「白頭山」だろう。
ここが噴火すると、アムールプレート上の、特に西日本でも大きな地殻変動がある可能性が出て来る。
もちろん、絶対ではなくて、あくまでも可能性が高くなるということだ。
それにしても、M8クラスというのは、内陸地震にしても近くの沖合にしても、首都を襲ったら超大変だ。
たとえ震源が（関東大震災の用に）神奈川県でも千葉県でも、都心でも甚大な被害が出るだろう。
M8クラスなんて、いままであまり真面目に考えていなかったという人や団体でも、これからはそういうわけには行かなくなりますよ、という話でした。
※防災関連の本は、電子版を持っていれば良いみたいな考えは甘いかも。
一旦被災したら、紙ベースの本しか中々読めなくなるかもしれないのだ。
- 出版社/メーカー: 東京都
- 発売日: 2016/03/30
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (5件) を見る
- 作者: FRIDAY編集部
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/06/09
- メディア: 単行本（ソフトカバー）
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
