ウルグアイの「世界一貧しい大統領」から「魂を失くした日本人」へのメッセージ～「足ることを知る」の大切さ

ネット上で、「世界一貧しい大統領」と呼ばれたムヒカ前大統領についての記事を目にした。
自ら貧しい境遇に身をおいていたウルグアイの大統領？
非常に興味ある内容だった。

そのホセ・ムヒカ前大統領が、日本人に対してメッセージがあるという。
「魂を失くした日本人」という、かなり手厳しい内容だ。

news.livedoor.com

そもそも、私自身、ウルグアイという国のことをまったく知らなかった。
ウルグアイって、南米？中米？アフリカ？
ウルグアイは、正式にはウルグアイ東方共和国という。
南米のアルゼンチンの隣、東を海に面した小国だ。

日本の国土の半分の面積に340万人が暮らす。
言語はスペイン語で、カトリック教徒が多い。

ムヒカ前大統領は、2012年のリオ会議（国連持続可能な開発会議）で行った衝撃的なスピーチで一躍有名になった。
「現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです」と、消費主義社会を批判した。
また、「私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです」と述べた。

ムヒカ氏は、「世界一貧しい大統領」と呼ばれるようになった。
大統領時代、公邸には住まず、首都モンテビデオ郊外の質素な農場に妻と住んで菊を栽培した。
運転手付きの公用車に乗らずにに中古のフォルクスワーゲン・ゴルフを愛車とし、飛行機移動にはエコノミークラスを使った。
大統領の報酬の約90％を貧しい人々や零細企業向けのチャリティに寄付して、自分は月に1000ドル程度で生活していた。

フジテレビ系列の「Mr.サンデー」で、ムヒカ前大統領のロングインタビューが放映された。

幸せとは物を買うことと勘違いしているからだよ。幸せは人間のように命あるものからしかもらえないんだ。物は幸せにしてくれない。幸せにしてくれるのは生き物なんだ

多くのものを得たといっても、それは今生での束の間のことであって、それはいつ失うかわからない。
ものを多く持つ者は、いつかそのものを失う悲しみにとらわれる。
ものを多く持たない者には、その悲しみがない。

いくらお金を貯めても、それを「あの世」へは持って行けない。
オーストリアに、85歳で亡くなる前に1億円の札束と預金通帳を切り刻んだ老婦人がいた。
理由は推測するしかないが、自分を老人施設に追いやった子供たちへの意地悪？

tocana.jp

人は、多くの蓄財をしたばっかりに、死んだ後で子供たちの醜い遺産争いが始まったりする。
人は、あの世に持っていける「もの」を貯めるべきなんだ。

タイ人たちは、それをよくわかっているから、「タムブン（徳を積むこと）」をせっせと行う。
お寺で寄進したり、生き物を殺さず逃がしたり。

ムヒカ前大統領は、テレビ局の取材に対して、今の日本の状況について「日本人は魂を失った。」と痛烈に批判した。

人間は必要なものを得るために頑張らなきゃいけないときもある。けれど必要以上のモノはいらない。幸せな人生を送るには重荷を背負ってはならないと思うんだ。

所有することは重荷を負うこと。
「足ることを知る」
それが大事。
たとえば我が家は、貧しくても幸せと言える。
家族の愛情は金には換えられない宝だ。

所有からの自由。
物からの自由。
それが今の日本人に特に必要と思われる。

貧富の格差の問題もある。
人一倍働いた人が多くの報酬を得るのは理に叶っている。
たしかにそうだが、働いても働いても収入が低く貧しい人々が多いことが問題だ。
最近ネット上で話題になっているのが、保育士の収入が低すぎること。

ムヒカ氏は、富を分かち合うことが大切という。
たしかにそうだ。
私もずっと、それを夢想している。

だが、今の人間世界では無理。
人類がもっと霊的に進化しないと。
人間の物欲には限りがない。
どんなに十分に物を得ても、次はその10倍欲しくなる。
その次は100倍と、人の欲望にはきりがない。
なんと醜い状態だろうか！

所有などないものと想像してみよう

ジョン・レノンは、『IMAGINE』で、そう歌った。
下記は、私の訳詞の一部。

所有するものはない
それが君にできるかな
欲張りや飢えもない
人はみんな兄弟だ
想像してみよう
ひとつの世界
（『IMAGINE』作詞：John Lennon、訳詞：noya）

すべての訳詞は、7年前の記事で書いている。
自分で歌ったYouTube動画は、削除してしまった。
ジョン・レノン『イマジン』 - ●探求三昧 by 百瀬直也● - 超常現象研究家・地震前兆研究家が何でも探求するブログ

世界が一つになれば、戦争する理由もなくなる。
「某秘密結社」の理由とは別のところで、私もそれを理想として追い求めている。

良い高校に入って、大学に入って、良い会社に就職して、良い給料をもらって…
そんな人生は嘘くさい。
そのことに気づいたのは、中学生の時だった。
それから、スピリチュアル世界の旅に出た。
まだ旅の先は見えない。

「足ることを知らない」ことは醜いこと。
そういう価値観が必要なのではないだろうか。

※ムヒカ大統領へのインタビューはこちらにある。
ムヒカ大統領インタビュー - YouTube

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉

悪役 世界でいちばん貧しい大統領の本音

【今日の食卓】豚ハンバーグ。見た目はイマイチだが、一口食べて笑ってしまうくらい美味しい。玉ねぎのザク切り感が良い。溶けるチーズを乗せているが、ABCサンバルをかけたら合う。ネットでレシピを探したのか聞くと、何も見ていないと。Pork Hamburg. Delicious.

【今日の食卓】夕食後に。石焼き芋の季節か。サルちゃんが近所のお爺さんの八百屋で、13センチ位で180円！安いのは嬉しいけど、もうちょっと儲けていいよと言いたくなる。Stone baked sweet potato.

【愛弥美】おはよ。Mornin'