探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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【横浜マンション傾斜】旭化成建材以外の会社もデータ流用~お宅のマンションは大丈夫?


今日も頭痛があって、ブログを休もうかと思ったが、なんとか書くことに。
横浜のマンション「パークシティLaLa」の傾斜に端を発した旭化成建材の不正問題。
問題はどんどん大きくなってきて、1契約社員だけの不正ではなく、他の社員もやっていることがわかってきた。
また、データ流用は旭化成建材だけではなく、他の会社でも行われているらしい。


まず、東京都は2日に、首都大学東京(八王子市)と都立狛江高校狛江市)でもデータ偽装を確認したと発表。
2施設3件で施工した杭計185本のうち、9本で電流計データの一部を転用したことを同社が認めた。


偽装がわかったのは、首都大学東京の6号館教室棟(地上5階地下1階建て)。
杭132本のうち8本が該当。
狛江高校では、格技棟(地上3階建て)で、杭53本のうち1本で転用が確認された。


2施設3件とも工事責任者は同じだったという。
現場調査の結果、傾きや構造上の問題は見つかっていなく、安全性に問題はないという。


www.asahi.com


このような公共施設で杭打ちに不備があれば、万が一大きな地震が起きた時には、生徒や学生たちの間で犠牲者が出てしまうかもしれない。
非常に責任は重いだろう。

元業者の告白

上記の記事では、大手業者のマンション建設や公共工事の基礎工事に20年以上携わる技術者の50代男性が取材を受けている。
その人は、元請けへの報告書でデータを作り替えたことがあると話す。
「最近はパソコンを使うので、いくらでもデータを付け替えられる。杭を打つ前に地質調査をするが、実際に打ってみると固いと予想していた地盤が固くない場合がある。そのときはデータを作り直す。業界ではよくあることで、私もやったことがある」


ここで、「業界ではよくあること」という点が重要で、旭化成建材だけでなく、業界全体でこのような不正が行われているということになる。

旭化成建材だけではなかった

建物を支えるくいの工事のデータが流用されるケースは、旭化成建材が請け負った工事以外でも行われていた疑いがあることが、NHKが行った複数の関係者への取材で分かったという。
NHKが杭の工事を行う複数の関係者に取材した結果、計測機器の不具合やデータの紛失などを理由に、旭化成建材の工事以外でも同じような流用が行われていた疑いがあることがわかった。


NHKが入手した、別の業者が民間の事業所で行った工事記録では、異なる2地点の杭の電流計のデータが一致していた。
このデータは、杭が強固な地盤に達したかどうか電流で確認するもので、国土交通省によると、同じ物件で地盤が平たんな場合は波形が似ることもあるが、完全な一致はあり得ないという。


複数の杭の業者はNHKの取材に対し、「杭が安定した地盤に届いたかどうかは経験があれば機械の操作の感触で分かるもので、担当者の中には『安全性が確保されているのだからデータを流用しても大きな問題はない』と考えてしまう人もいる」と語る。


地盤の補強工事に詳しい一級建築士は「データがなかったときに下請けの作業員が元請けのゼネコンの社員に説明しても納得してもらうのは難しいので、流用で済まそうと考えてしまうケースもある」などと語る。
下記にNHKニュースの動画もある。


www3.nhk.or.jp


こうなってくると、旭化成建材や他の下請け企業だけの問題ではなく、元請けのゼネコンも実質的に共犯的要素がある。
建設業界全体の構造的問題にまで発展してくる。
首都直下地震などの大地震が起きた場合、特に液状化現象が懸念される地盤の上に建つマンションなどでは、人命に関わる大問題になってくるだろう。
業者たちは「想定外」などと言い逃れはできなくなる。

あなたのマンションは大丈夫?

詳細は省くが、マンションに住んでいる方は、下記の日刊ゲンダイの「我が家は大丈夫? 欠陥住宅「発覚から解決」までの4ステップ」と題した記事を一読することをお勧めする。


www.nikkan-gendai.com


杭打ちデータの不正があるなし以前の問題として、やはり地盤が弱い土地に住むのは避けた方が良いだろう。
1995年の阪神淡路大震災を経験した日本で、すでに「学び」がなければおかしい。

地盤がいちばん大事

下記の2つのブログ記事をまだ読んでいない方は、その記事と、そこからリンクしている私のTOCANAの記事を読んでみてください。
地震災害にとって、「地盤」の問題が如何に大切で、いざという時に人間の生死を分けるかがわかるでしょう。


tankyu.hatenablog.com
tankyu.hatenablog.com


いつも書いているように、どんなに耐震化をした建物でも、軟弱な地盤の上に建てられていては意味がない。
私のように賃貸暮らしの人間は、いざとなれば他の土地へ逃げれば良いという点で、気楽ではある。
一生の買い物である家やマンションを買ってしまった人は、そうはいかない。
不動産の購入を検討する際には、生活の便利さや”見栄”よりも、大地震津波からサバイバルできるかどうかを最優先で考えて選ぶ時代なのだ。


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【写真】阪神淡路大震災で、旧河道上(昔は川だった土地)にあり住宅の倒壊が酷かったところ。
【題名:本山南町6-4付近、作者:神戸市(CCライセンス 表示2.1 日本)】


航空写真集 阪神・淡路大震災―激震直後5日間の記録 1995年1月17日~21日

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震災復興学:阪神・淡路20年の歩みと東日本大震災の教訓

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【今日の食卓】タイスキ…タイ人はスキまたはスキヤキと呼ぶ。今日は鍋形式でなく別々の器に。業務スーパーとトップバリュのソースとゴマドレを混ぜて。餃子を入れてみたら美味しい。Thai Suki with source if Gyomu Super & TopValyu.
https://instagram.com/p/9lI62To2kW/


【愛弥美】前髪をまっすぐ揃えるのは好きじゃないんだけど、カットしたサルちゃんは好きで、こうなった。(^-^)
https://instagram.com/p/9a6pC8o2nh/


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