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【松原照子氏】10/27原発に依存する理由はどこにあるのか+伊方原発再稼働と大地震の危険性


今日は松原照子さんの世見を取り上げる。
10月27日「原発に依存する理由はどこにあるのか」という記事。

福島の原発事故を真摯に受け止めているのだろうか?
新基準と云っても、事故が起きると又々想定外と言って逃げればいいのかもしれません。
たまたまその時、トップだったがために責任を取らされる人に誰がなるのか。
(松原照子、ブログ「幸福への近道」、2015/10/27より)
世見2015年10月27日原発に依存する理由はどこにあるのか: あほうどりのひとりごと 幸福への近道


これを原稿用紙に向かって書いている松原さんの表情は、怒りに満ちている?
そんな感情が伝わってきそうな文章だ。
もしかして、「不思議な世界の人々」からのメッセージではなくて、自分の見解なのかな。

原子力発電所に依存する理由はどこにあるのか。
(松原照子、同上)


日米の秘密協定による「国策」という犯罪行為によって導入されたのが原発であり、いざという時の核兵器製造のためでもある。
…というのが答えになるだろうか。
そういう政治的理由を抜きにすれば、依存する理由なんてないはずなのだ。

電力不足なら私達も我慢が出来るはずです。
住み慣れた家を、大企業と政府の思惑とで理不尽に追い出された人達。
これからの数年間で、原発事故に関連したと思われる病気も表に出て来るでしょう。
(松原照子、同上)


それにしても、今までこんな世見はあったかと思うような直球勝負だ。
最近の松原さんの世見は、変化球でなくストレートが多くなりつつあるように思う。


原発賛成の人は、自分が生まれ育った土地で原発事故があって住めなくなったら、原発に対する考えが変わるだろうか?
自分や家族に危険が及ぶようになったら?

起きてしまったことは元には戻れません。
現在の日本列島は、いつどこで東日本大地震に匹敵する大地震が起きるかわかりません。
(松原照子、同上)


上の2行目も、一人の人間として言っているのか、それとも不思議な世界の人々の代弁なのか。
それによって、読む方もかなり態度が変わってくる。
原発に関しては、賛否いろいろな考えがあるだろう。
だが、これだけの地震国に40基以上の原発を作るというのは、自分的には「狂気」でしかないと思う。
そのことを、フクシマ以上の大惨事が起きてからやっと悟るのは、遅すぎるだろう。

新潟の時の地震で体験したはずの原子力発電所での事故。
何ひとつ学びになっていなかったのか、今回の福島の原発事故。
次は、もしかするともっと大きな事故になるかもしれません。
安全審査を考える人も人。
新基準を決める人も人。
被災する人も人。
勿論、事故が起きると生体系も変化しますし、土壌が浄化されるまでの月日は想像を遥かに超えることでしょう。
再稼働。この言葉を聞くと、胸の奥がムカムカします。
(松原照子、同上)


結局ほとんど全て引用してしまった。
新潟でも福島でも、「学び」などあるはずがない。
上に書いたような理由で、「初めに原発ありき」だから。

伊方原発の再稼働

「再稼働」ということで、これから例に上げるのが、伊方原発
四国の愛媛県の西の端にある原発だ。
この四国電力伊方原子力発電所3号機について、愛媛県の中村知事は10月26日、再稼働に同意することを四国電力の佐伯勇人社長に伝えた。
地元の伊方町も再稼働に同意していて、原発の新しい規制基準の下で再稼働に県と立地自治体が同意したのは、川内原発鹿児島県に続いて2か所目となる。


この日の松原さんの世見にある「再稼働」うんぬんも、ちょうどそういう話題になっている時なので、伊方原発を前提とした発言なのだろうか。


この原発は、中央構造線断層帯が近くを通っている。
いつも思うのは、原発の下に活断層があるかないかを議論するだけでは片手落ちだということ。
通常原発は海辺に建てられ、巨大な海溝型地震が起きても危険なところが少なくない。


伊方原発の場合は、南海トラフ地震よりも怖いのは、巨大な活断層地震だ。
この原発の北の沖には、下記の図のような活断層がある。


f:id:nmomose:20151031224645j:plain


高知大理学部の岡村真教授(地震地質学)によると、伊方沖の断層で起こる地震は、M8程度と想定される。
「千数百年に1回の間隔で起こっている」という。
詳細は省くが、四国電力伊方原発地震で大丈夫だとしているが、岡村教授によれば、「四電は地震の揺れを過小評価している」という。


以上は、下記の四国新聞の記事を参照した。
www.shikoku-np.co.jp


この近辺の過去の地震を見ると、慶長伊予地震(M7.0)が1596年9月1日に起きている。
中央構造線が動いたと思われ、震源伊方原発から数十キロのところと推定される。
その数日後には慶長豊後地震、慶長伏見地震と続いた。
また、1649年3月17日は、安芸・伊予でM7.0の地震があり、松山城の石垣や塀が崩れた。


四国も、地震で決して安全な土地ではないのだ。
そのことを、原発事故という大惨事が起きてからでは、もう手遅れなのに…。


原発と大津波 警告を葬った人々 (岩波新書)

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