今日、現在発売中の『週刊ポスト』2015年5月8日/15日号を買った。
「MEGA地震予測 最新データでついに東京に異変アリ!」を読みたかったからだ。
村井俊治・東大名誉教授に取材し、村井氏が顧問を務めるJESEA(地球化学探査機構)による最新の地震予測を紹介した記事だ。
記事によると、村井氏はこれまで、以下のような地震を予測し「的中」したとされている。
- 2014/11/22、長野県神城断層地震(M6.7):最も被害が大きな白馬村を指摘。
- 2015/02/06、徳島県南部(M5.0):最大震度5強地点近くの木屋平が異常変動点。
- 2015/02/17、岩手県沖(M5.7):東北の太平洋岸を警戒。
この記事に掲載された「異常変動全国MAP'15」(vol.3)を見ると、下記の6つの警戒ゾーンが示されている。
カッコ内は、変動が大きい電子基準点だ。
- 北海道 釧路・根室・十勝・警戒ゾーン
- 奥羽山脈警戒ゾーン(湯之谷、檜枝岐)
- 北陸・北信越警戒ゾーン(長野栄、山ノ内、白馬、R大町、高山、清見)
- 首都圏・東海警戒ゾーン
- 南海・東南海警戒ゾーン
- 南西諸島警戒ゾーン
木村氏の地震予測の方法論については、ネット上で批判の声が多い。
GPSのノイズを考慮せずに地震予測をしているとか、警戒範囲が広すぎるとか。
村井氏はこれに対して、「エンジニアである私の使命は現在得られる最良のデータと予測法で地震予測を行うことにあります」と語っている。
ノイズを拾って予測を行っているのならば大きな問題だが、測量学で世界的に知られる元教授がそのような単純な問題点をまったく考慮していないとはちょっと考え難い。本当だとすれば、東大名誉教授の肩書きからすると問題があるだろう。
警戒範囲が広すぎるという指摘ももっともなもので、今回のマップでは日本列島の半分弱が警戒範囲になっているだろうか。
だが、これらはまだ確立された方法論によるものではないということで、今後改善されていくものかもしれない。
村井氏自身は、「私の予測はまだ場所や規模、日時を成果うに提示できる段階にない」と語っている。
上記の5つの警戒ゾーンでは、北海道の羅臼町あたりに大きな変動があったポイントとされているのが興味深い。
現在では、水平方向の変動も混じえて分析を行っている。
東京都足立区では4センチ超の上下動が記録されたということで、今後の変化に注視しているという。
色々批判があるものの、JESEAは安い料金で地震予測を行っていて、金儲けのために行っているのではないだろうと思いたい。
前述の徳島県南部の地震は、南海トラフ地震の前兆かどうか気になるところだ。
数ヶ月中に突然巨大地震が起きるとは思えないが、長期的に注意が必要だろう。
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