探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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安部首相、インドネシアでの演説で謝罪の言葉は無し+村上春樹氏「ちゃんと謝ることが大切」


4月22日、安倍晋三首相はインドネシアの首都ジャカルタで開催されたアジア・アフリカ会議バンドン会議)の60周年記念首脳会議で演説した。
第二次世界大戦への「深い反省」を表明したが、謝罪の言葉はなかった。
50周年記念会議で、当時の小泉純一郎首相が村山富市首相談話(1995年)に沿って明言した「植民地支配と侵略」への「心からのおわび」への言及は無かった。
その理由としては、村山談話を「もう一度書く必要はない」ということだ。


過去に日本が侵略した国に対して、記念すべき日に、なぜ謝罪の言葉がないのだろうか?
悪いことしたら「ごめんなさい」と言うことは、うちの3歳の息子でもわかるのに。
晋三ちゃんは、お母さんから教わらなかったの?


下記は、この件に関する東京新聞の記事。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015042202000259.htmlwww.tokyo-np.co.jp


小泉純一郎首相は、まだ気骨があった。
原発にしても、悪いことは悪いと認める心が。
安部首相は「未来志向を重視した」とか言うけれど、それと謝ることとは別問題でしょう。


以下は、演説全文からの引用。

“侵略または侵略の脅威、武力行使によって、他国の領土保全や政治的独立を侵さない”
国際紛争は平和的手段によって解決する”
バンドンで確認されたこの原則を、日本は、先の大戦の深い反省とともに、いかなる時でも守り抜く国であろう、と誓いました。
【バンドン会議】安倍首相演説全文 『Unity in diversity~共に平和と繁栄を築く』(1/5ページ) - 産経ニュース


2005年の50周年記念首脳会議で演説した小泉首相(当時)は、村山談話に沿って第二次大戦を「植民地支配と侵略」と認めて、「痛切なる反省と心からのおわび」を表明した。
安倍首相は、終戦記念日に戦後70年談話を発表する予定だが、中国や韓国は、村山談話のキーワードを入れるように求めている。

村上春樹氏の見解

この件に関連して、作家の村上春樹氏が共同通信のインタビューに応じて、歴史認識原発について語っている。
東アジア情勢については、中国と韓国の国力が上がることによって、今まで封じ込められていた問題が吹き出したと、現在の状況について語っている。

ただ歴史認識の問題はすごく大事なことで、ちゃんと謝ることが大切だと僕は思う。相手国が「すっきりしたわけじゃないけれど、それだけ謝ってくれたから、わかりました、もういいでしょう」と言うまで謝るしかないんじゃないかな。謝ることは恥ずかしいことではありません。細かい事実はともかく、他国に侵略したという大筋は事実なんだから。


良いことは良い、悪いことは悪い。
そう言える人は素晴らしいな。
こういう率直な言葉を語るから、海外で評判が良いのだろうな。


アジア解放などと大義名分で侵略して、実のところは日本語や日本の文化を被占領国の人々に押し付けた。
謝らなければおかしいでしょうって。
相手国がもういいと言うまで謝るべきって、本当にそう思う。


まあ、それを言うならば米国も同じだよね。
原爆落として、たくさんの人々の命を奪ってすみませんでしたって。


www.huffingtonpost.jp


日本人も、韓国人も、中国人も、みんな同じ地球人。
自分が何人とか関係なく、みんなそう変わらないんだよね。
1994年からのべ1年半ほどの間、インドネシア、ジャワ島に派遣されてSEとして働いていた。
同じプロジェクトに所属していたある日本人は、「ネシア人たちは、日本がオランダから解放してくれたと、むしろ感謝してますよ」と言っていた。
「このバカタレが」と思った。
だいたい「ネシア人」などと呼ばずにちゃんとインドネシア人と呼べって。


2001年、インドネシア外交当局は、第二次世界大戦中のインドネシアを舞台とした公開前の日本映画『ムルデカ』を、歴史を歪曲するものとして、一部シーンをカットするよう要求した。
問題のシーンは、ジャワ島に日本軍が進入した時に、老婦人がひざまずいて日本兵の足の甲にキスをし、彼を救済者と呼びながら、オランダから解放してくれたことに感謝の意を表す場面。


「私たちは、それがインドネシア人の心を傷つけ、そして史実に反するので、このシーンを使用しないように要求した」(在東京インドネシア大使館参事官サキディン氏)。
この映画が、独立戦争における日本の役割を過大評価しているので、多くの点でまだ納得のいくものではないというのだ。


ここに、日本人とインドネシア人たちの戦争観のギャップがある。
私がジャワ島に住んで得た感触では、やはり年配の人々ほど日本をまだ恨んでいたということ。
ただ、インドネシア人たちの国民性もあって、日本人に面と向かって言わないだけなのだ。
もっとも、インドネシア独立戦争の時に、帰国せずに自分たちの意志でインドネシア側に加わって他戦った日本兵が多くいたようで、その点では感謝されているのだろう。


なぜ日本だけが謝罪しなければならないのかという声もあるだろうが、それはまた別の問題だろう。
米国が謝らないから日本も謝らなくても良いというような論理は成り立たないと思う。
戦争は終わったのだから、みんな仲良くやっていけばいいのだ。


感情というメガネをはずして、日本人とか外国人という意識も除いて、事実を事実として受け止める。
それが如何に大切なことか。
簡単ではないだろうが、やればできると思う。
同じ地球人なのだから。
過去の地球の歴史は、勝者の論理で書き換えられてきた。
われわれが知りたいのは、残したいのは、あくまでも真実だけなのだ。

【追記】茨城県で震度3の地震

この記事を書いた後で、神秘三昧の記事を書いている最中に、茨城県地震が発生したようだ。
ここ小平市はまったく揺れなかったので、気づかなかった。

発生時刻:2017年8月16日 0時4分頃
震源地:茨城県
最大震度:震度3
緯度:北緯 36.5度
経度:東経 141.1度
震源マグニチュード M3.9
深さ:約40km


※今日の「神秘三昧」の記事。終戦記念日に寄せて。
www.shinpi3.com


侵略戦争―歴史事実と歴史認識 (ちくま新書)

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