今日2014/03/17の松原照子さんの世見は、「日本語とヘブライ語」
(2014.3.17)だ。
以前から古代イスラエルネタを小出しに出しているように思われるが、今日の記事はかなりインパクトが強い。
「もしこれが本当ならば超タイヘン、決定的!」と言いたくなる内容だ。
全文転載は、こちらの「あほうどりのひとりごと」にあります。
- 世見2014年3月17日日本語とヘブライ語
http://breakingnew-site.seesaa.net/article/391672723.html
この世見では、アイヌ語とヘブライ語にある、日本語と類似する単語を紹介している。
また、天皇家と古代イスラエルの関係について、決定的と思われるようなことも書いている。
ただし、「松原さんが(=ブラバツキー夫人など「不思議な世界の人々」が)言っていることが正しいならば」という条件付きだが。
松原さんをメインに指導している(?)神智学協会のブラバツキー夫人は、生前は詐欺を働いた霊媒としても悪評高かった人物だ。
その辺が、引いてしまうところだ。
まず、この部分から引用する。
天照大神は異民族文化を取り入れたとか。特に文化神パールの貢献を大いに喜んだようです。
上記引用で、「パール」はバアル神の聞き間違えだろう。
当時の古代イスラエルの民が信仰してヤーウェ(エホバ)の怒りを買った異教の神だ。
そのヤーウェを、神武天皇が祀っていたという。
つまり、「神武は古代イスラエルの民」と言っているのと同じではないか。
「天皇家は聖書の民の末裔」ということになってしまう。
ヒッタイト帝国はセム族によって押し出され、日本の島にやってきたのだとか。
ところがセム族は彼らを北海道まで追い上げるのでした。
(松原照子、同上)
その追い上げられたヒッタイト人がアイヌだったと言いたいようだ。
だから、アイヌの人々は和人を「シャム」(セム)と呼ぶのだと。
ここで言っているセム族とは、古代イスラエルの民のことだろう。
だが、個人的には、ヒッタイトとアイヌにオーヴァーラップする部分は、ほとんどないように思われる。
ヒッタイト人は、聖書では「ヘテ人(びと)」と呼ばれている。
BC15世紀前後に、アナトリア半島に王国を築いた民だ。
高度な製鉄技術と馬車による戦闘で知られる。
たとえばの話、「出雲族はヒッタイトだ」という言説の方が、まだ多少調べてみる価値があるかもしれないと思う。
実際、出雲族は北方から渡来してきたらしい。
ヒッタイト=アイヌ説などというのは、誰も提唱していないし、また自分的にも探求する価値はなさそうに思えてくる。
今も歌い継がれる民謡にはヘブル語がいっぱいだ。「ヨーイヤサ」「ドッコイショ」「チョエナ チョエナ」「スチャラカホイ」「エンヤラサ」「ヨチャエ ヨチャエ」「アーリャ アーリャ」「ションガイナー」沢山あるものですネ。
(松原照子、同上)
これもアヤシイな。
どこまで根拠があるのだろう?
古代イスラエル人渡来説に造詣が深いラビ・マーヴィン・トケイヤー氏も、ヘブライ語に堪能な三笠宮殿下も、日本民謡(囃子詞)ヘブル語説を、まともに考えていなかった。
というわけで、この記事で松原さんが言っていること、つまりは不思議な世界の人々から伝えられたことは、受け入れがたいことばかりだ。
ただ、天皇家と古代イスラエルのつながりについては長年探求していて、今後もそれを続ける価値はあると思っているが。
神武天皇が本当に鳥見山にヤーウェを祭っていたならば、面白いことだろう。