昨日、Facebookの友達の投稿で、笠木透さんが亡くなられたことを知った。
このブログの読者で、この名前を知っている人は少ないでしょう。
…と言いたいところだけど、12/15の「カリユガの時代」の記事で書いていたんだ。
カリユガの時代~自民党圧勝に想う - ●探求三昧 by 百瀬直也● - 超常現象研究家・地震前兆研究家が何でも探求するブログ
「私の子供達へ」という曲を紹介して、その作詞者として。
私もこの人のことを詳しく知っているわけではない。
ただ、私の好きな「私の子どもたちへ」と、タイトルにした「私に人生といえるものがあるなら」の2曲を作詞した人という認識ぐらいしかない。
笠木透(かさぎとおる)さんは、1937年に岐阜県で生まれたフォークシンガーだった。
各紙によれば、1969年から3年にわたって岐阜県中津川市で開かれた伝説の野外音楽フェスティバル「全日本フォークジャンボリー」(中津川フォークジャンボリー)を企画した人だったという。
その笠木さんが、22日に直腸がんのため亡くなった。
77歳だった。
亡くなる数日前に、私はこの人が書いた曲を何となく記事中で紹介していたのだ。
シンクロニシティというわけではなく、まったくの偶然だろうが、
15日の記事で、「私の子供達へ」を動画と歌詞を含めて紹介した。
大学時代、カントリー好きの友達がいて、付き合いでよく、この手の歌を歌っていたのだ。
二人でギターを弾いて、ハモッていた。
本来この手の音楽は趣味ではないのだけど、音楽というのは何でも、歌ったり演奏したりすれば楽しいですね。
付き合いと言ってる割には、フラットマンドリンを買ったりしてね。
笠木さんが歌詞を書いた曲では、前述の「私に人生といえるものがあるなら」も好きだ。
聴いていて、なんだか知らないけれど涙ぐんでくる。
元々は「Faded Roses」というアメリカ民謡なのだが、笠木氏はこの曲に感動し、独自の歌詞を付けたという。
動画はなくて歌だけになるけれど、高石ともやとナターシャセブンによるカヴァー曲を貼り付けておきます。
私に人生と言えるものがあるなら ザ・ナターシャー・セブン - YouTube
こちらに歌詞とコードネームがあります。
以下は、3番の歌詞です。
人生といえるものがあるなら
あなたと過ごした あの夏の日々
許されるのなら やりなおしてみたい
できることなら あの日に帰りたい
(作詞:笠木透)
自分は過去回帰願望のようなものはないけれど、ごくたまに、一瞬だけあの頃に戻りたいなという時がある。
かつて愛した女性に未練があるわけでもないけれど、懐かしいなと思う瞬間が。
あなたに人生といえるものがあるならば、それはいつの頃ですか?
私にとっては、人生を振り返るなど、まだまだ20年早い。
少なくとも愛弥美が学校を出る頃までは、働かなければならない。
思い出に浸ってる暇なんてない。
歳の差結婚をすると、こういう大変なこともあるんですね。^^;
この記事を書くために自分のブログを検索していたら、2005/09/11に江の島へ聖地巡礼して「9.11の祈り」をしていたようだ。
その時、海に向かって高石ともやとナターシャ・セブンの『十字架に帰ろう』と『Amaging Grace』を歌ったらしい。
「らしい」というのは、まったく覚えていないから。
「2001年のテロで亡くなったアメリカ人の多くはクリスチャン(特にプロテスタント)だということで、そういう歌を歌おうと」したようだ。
米国で亡くなった人々の慰霊のために。
『十字架に帰ろう』は、笠木透さんとは関係ない。
タイトルでわかるように、クリスチャンのための歌で、人間を船に例えて歌ったもの。
アメリカ民謡を高石ともやさんが訳詞して歌ったものだ。
サビの歌詞の部分を引用する。
帰ろう十字架に
救い主のもと
船が港に休むように
十字架に帰ろう
(「十字架に帰ろう」、アメリカ民謡、訳詞:高石友也)
全文の歌詞はこちらにある。
ナターシャセブンではないが、YouTube動画を貼り付けておく。
私よりも年上の方々が多そうなアマチュアバンドのようだ。
女性ヴォーカルの方の声が若くてきれいだ。
十字架に帰ろう ザ・サークル The Circle - YouTube
キリスト教的な歌だけど、仏教の教えにも通じるところがあって、日本人的にも違和感がないのではないか。
こういう風に、この世に何の執着もなく死んでいきたいものだ。
この体は船みたいなもんだから、港に着いて休んだら、また新しい船で船出したら良い。
もっとも、キリスト教には生まれ変わりの教えはないが。
そういう風に思えたら、死の恐怖なんてどこにあるの?という感じだ。
物質的執着が強い人は、こうはいかない。
私自身は、この世に執着なく死んでいく自信はある。
死ぬ準備はいつでもできているが、家族がいるから、まだまだ長く生きる必要がある。
あと2年ほどで還暦だが、まだまだそういうことを考えるのは早いか。
精神年齢はうちの奥さんとあまり変わらないだろうし。
笠木さんの話からだいぶ逸れてしまったが、ご冥福をお祈りしたい。
「長い旅の 行きどまり もうすぐ休めるね」
最後に、笠木透さんが今年7月に行ったライブから、「私に人生といえるものがあるなら」のYouTube動画です。
カツラ20130124.wmv - YouTube
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※こうして音楽をやる余裕があった頃に戻りたいとチラッと思う時もあるけれど、あと20年は無理かな。
The Beatles - Blackbird (Cover in Japanese) - YouTube