民主党の菅直人元首相が16日、東京電力福島第一原発の事故対応を批判した安倍晋三首相のメールマガジンの記述に名誉を傷つけられたとして、記述の削除と謝罪、約1千万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。
安倍首相は2011年5月20日付のメルマガで、「菅首相の唯一の英断と言われている海水注入の指示が、全くのでっち上げであることが明らかになった」などとして、国民へ謝罪することを求めた。
ネット上の掲示板やTwitterなどを見ると、菅前首相に対して批判的な発言や、本件がデマだとする方がデマだというような意見が圧倒的に多いようだ。
私はこうした発言を見て、違和感を覚えた。
だが、これから紹介する2つの人気ブログでは、どうも違った意見のようだ。
安倍首相の「デマ」説が真実
一つは、地震前兆や原発問題などの貴重な情報を発信し続ける「真実を探すブログ」の今日の記事。
- 【速報】菅元首相が安倍首相を提訴!原発事故直後に安倍首相が「菅が海水注入を中断した」というデマを流したことが原因!
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-530.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
もう一つは、このブログでは紹介したことがないかもしれないが、原発などについてメディアが書かない真実を追求する、座間宮ガレイ氏の「ざまぁみやがれぃ」。
こちらは1年以上前の記事だが。
- デマ「菅直人が海水注入停止」を垂れ流した安倍晋三メルマガ ーー「浜岡停止」のタイミングで安倍を操った真犯人とは
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65801240.html
このお二人は、真のプロガーと呼ぶに相応しい。
上記の2つの記事でもわかるように、真相は歴然としているようだ。
他の多くの人々が同様の意見に行き着かないのは、情報収集能力の欠如だろうか。
あるいは、自分たちが「マスゴミ」と呼ぶ存在に実は踊らされているだけなのか。
菅直人氏の評価
菅前首相は、常日頃から自己弁護が激しすぎるところがある。
「自分のことを棚に上げて…」と感じることが多々ある。
また、多くの批判が集まるように、福一の原発事故の対応では、責任を問われるところがあって当然という面もある。
だが、浜岡原発を停止させたり、いち早く脱原発を唱えたりと、正当な評価がされるべきと思う点もあることは確かだ。
私は一人の人物を評価するときに、感情論ではなく、良いところは良い、悪いところは悪いと、客観的に人を見ることを心がけている。
菅氏が首相の座を引き下ろされたことには、やはり世論に押されてという部分もあっただろう。
だが、前述のような安倍氏のデマが菅氏の評価を大きく左右したことは間違いない。
そもそも、菅氏は原発に反対的な立場を取るという、「日本国首相としては絶対やってはいけないこと」に手を出してしまったのだ。
この意味するところがわかるだろうか?
次の野田首相は、とにかくどんな理屈をつけてでも、その「やってはいけないこと」に手を出さなかった。
安保が絡むから原発ゼロにはできない
だが、あるとき野田首相は、つい本音をポロリを言ってしまったことがある。
何についてかというと、日本で原発をゼロにできない真の理由についてだ。
2012年8月28日夜に、都内の焼き鳥店で衆院当選1回議員15人と会食した際のことだった。
その席で、原発依存度を将来ゼロにすべきだとの意見が出たのに対し、野田首相は「安全保障の問題が絡むので、簡単に原発ゼロとは言えない」と否定的な見解を語ったのだ。
これだけでは、まだわからないだろうか。
われわれは、「原発神話」に洗脳されている。
…と書くと、「そんなことはわかりきっている」と言われるかもしれない。
だが、「洗脳されてきた」ではなく、今も「されている」と言っているのだ。
その根拠は…
米国の傘の下にいる限り原発(=核)は廃止できない
ここで、座間宮ガレイ氏にまた登場してもらおう。
こんどは、苫米地英人著の「原発洗脳 アメリカに支配される日本の原子力」という本を紹介しているYouTube動画を紹介したい。
あの原発に関する知識豊富な座間宮氏さえも、ずっと騙されてきたということがあるのだ。
◎苫米地英人「原発洗脳 アメリカに支配される日本の原子力」がスゴい!
この本の趣旨は、「日本国民は騙されている! 日本の原発は、アメリカの核燃料置き場だった! アメリカを頂点とする原発利権の正体と日本国民への洗脳の手口とは! ?」といったところだ。
恐ろしい米国との密約
もっと言ってしまえば、日本に原発が多数建設されるようになった経緯には、ある恐ろしい米国との密約があったようなのだ。
それは、下記のNAVERまとめで簡潔に紹介されている。
- 嘘だと言って欲しい…。原発の建設が推進された恐ろしい理由。
http://matome.naver.jp/odai/2136214244973030201
つまり、日本は沖縄返還と引き換えに、自分たちの命を危うくしかねない危険な「お荷物」の方を取ってしまったというのだ。
原発をやめるということは、アメリカと手を切ること。
だが、そうなると自分の国は自分で守らなければならない。
…という恐ろしい結末に達する。
原発などという道を選んでしまったばっかりに、日本は袋小路に陥ったようなものだ。
ソリューションは一体どこにあるというのだろうか。
上記まとめには、佐藤前首相も登場する。
ノーベル平和賞を受賞したことでもわかるように、フリーメイソンだった人だ。
こうしたことのすべてが嘘であってほしいが、事実関係の検証には更なる探求が必要だ。
菅直人前首相について、自分の見方が間違っていなければ、「米国+原子力村」という怪物に果敢に立ち向かっていったために首相の座を降ろされた人ということになる。
安部首相への提訴については、勝てないのではないかという気がする。
なぜかというと、「世の中の仕組み」がそうなっているからとしか言えないが。
※ちなみにこの著者の苫米地英人はサイゾー(ハピズム含む)のオーナーです。
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※若泉敬氏の「密約」については、下記の本に詳しい。
しかし、なんでNHKがこんなヤバイ本を出せたの?
「沖縄返還の代償 核と基地 密使・若泉敬の苦悩」
- 作者: 「NHKスペシャル」取材班
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