探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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今は貞観地震の時代と酷似


昨年2011年3月11日に発生した東日本大震災
これは、平安時代初期に起きた貞観(じょうがん)地震(または貞観三陸地震)の再来と言われている。
この地震は、貞観11年(869年)5月26日に、陸奥国東方沖の海底を震源域として発生したと考えられている。
規模は少なくともマグニチュード8.3だったとされる。
地震によって発生した津波でも甚大な被害が出た。


この9世紀の貞観地震の前後に発生した一連の地震や火山噴火が、ちょうど今の状況と似ていると指摘する地震学者が多い。
火山活動の研究をする千葉大学大学院理学研究科准教授の津久井雅志氏も、その一人だ。
この件を取材した女性セブン2012年2月16日号を、ネット上で読むことができる。


こちらにも、同様の内容を扱ったTVの話題がある。

津久井雅志氏の指摘

上記の記事の津久井氏の指摘に加えて、他の地震と火山噴火を加えてまとめると、次のようになる。
ちなみに、「○年前」とあるのは、貞観地震からの年数だ。


津久井氏によると、9世紀に発生して20世紀後半以降に起きていないのは、東海・東南海・南海の連動地震と富士山の噴火だけなのだという。
だが、878年の関東諸国地震に対応する地震はどうなのか。
上記のように、貞観地震の何年後かに噴火や大地震が続いている。
産業技術総合研究所地震履歴研究チーム長の宍倉正展氏はこう語る。
「大きな地震が火山や活断層を刺激し、他の地震や噴火を誘発する可能性はある。過去を詳しく調べることで、今後起こることを想定内にできるはず」

木村政昭名誉教授も富士山噴火を警告

琉球大学名誉教授(地震地質学)の木村政昭氏も、富士山の大噴火について警告を発している。
富士山の地下では、地震によって太平洋プレートが大きく沈み込み、マグマが持ち上げられている。
連動地震が発生しなくても、今後4年以内に噴火するかもしれないという。
このことについては、下記の記事で触れておいた。

寒川旭氏の研究

一度記事を公開してから、昨年も同じようなことを書いていたことを思い出した。


上記の記事では、産業技術総合研究所寒川旭(さんがわあきら)招聘研究員(地震考古学)の研究を紹介している。
寒川氏によると、近い将来に首都圏直下型や3連動型地震が起きる可能性が高いという。
しかも、「千年に一度の巨大地震の世紀になるかもしれない」と。

いよいよ覚悟が必要か

887年の仁和地震も、東海・東南海・南海地震が連動した地震だった可能性が高いという。
貞観時代の地震や火山噴火が対応しているといっても、富士山噴火と東海・東南海・南海連動地震が必ず起きるとは限らない。
だが、平安時代との類似性を鑑みると、かなり覚悟をしなければならないかもしれない。
関東地方では、首都直下型地震もある。
3.11以来日本の各地で大きな地震が発生する可能性が高まっている。
このブログは地震のことばかり扱っているわけにはいかないが、今後も重要な情報は逃さないようにしていきたい。


地震の日本史―大地は何を語るのか (中公新書)

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千年震災

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日経サイエンス 2011年 06月号 [雑誌]

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