探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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東日本大震災は予測されていた(5)予言?


これは地震予知についての連載記事(不定期)で、東日本大震災東北地方太平洋沖地震)で、事前に地震を予測/予知/予言していた人や動物について紹介している。
第1回目は下記で書いている。

今回は、東日本大震災を「予言」していたと称する人々を紹介する。
それは、松原照子さん、Joseph Tittel氏、魚ちゃん、ジュセリーノ・ダ・ルース氏。
そして、人間の予言ではないが、諏訪大社の「筒粥神事」についても紹介する。

霊能者・松原照子さんの「予言」

追記(2011/05/08)
下記の松原照子さんに関する記事の内容には、事実に反する情報が含まれています。その後、松原照子さんの予言が大震災以前に書かれていたことの裏付けが取れました。
下記の記事で紹介しています。


まず、日本でもっとも話題になっているだろうというのが、この人。
下記のページでも紹介されている。

この人のことは、週刊ポスト4月1日号でも取り上げられている。
私は読んでいないので、どういう書かれ方をしているか不明だが。
本人のブログを見ると、2月16日に、東日本大震災を危惧した内容の文章が書かれてある。

上記のリンクをクリックしても、エラーになることが多いと思う。
それで、記事の地震にかかわる部分を以下に引用しておく。

やはり太平洋側は動く気配がムンムンしています。
陸前高田」と云う地名が声にならない会話を 自分にしています。
どこにあるのだろうと 探してみると 見付かった。
指で感じ取ろうとしたが 期待ほど感じなかったが 釜石辺りが赤く見えた。
東和と書かれている場所辺りが気になった。
今度揺れると広範囲に思える。
岩手・秋田・山形・宮城・福島・茨城 これだけ書けば当たるだろうと思える県名だが 書かずにはおれない思いになります。


まずこれを読んでみて、ちょっと不自然に思うところがあった。
ひとつには、あまりにも「当たりすぎている」こと。
この中で、「陸前高田」とか「釜石」とか「東和」という地名が書かれている。
私は今まで様々な霊能者や超能力者たちを調査してきたが、未来に起きることを、これだけ具体的な地名とともに霊視できる人は、ごく稀にしかいない。


現在、本人のブログはアクセスが殺到してか、あるいは「意図的に」やっているのか、接続できない状態になっている。
下記URLは、問題の2/16の記事のatomフィードだ。
http://shohweb.com/?category_name=20110311&feed=atom
上記はなかなかアクセスできずにエラーとなることが多いが、何度か繰り返すとつながることもあるかもしれない。
下記の掲示板の投稿673では、2011年3月23日 00:24に、上記のatomフィードを記録した「ウェブ魚拓」のURLがある。
Web魚拓というのは、ある時点でのあるWebページの状態を「魚拓」として残すことができるというサービスだ。


下記がそのウェブ魚拓のURLだ。
http://megalodon.jp/2011-0323-0024-10/shohweb.com/?m=20110216&feed=atom
上記のatomフィードはHTMLソースとして表示されるので、ちょっと見づらいかもしれない。
このソースを見ると、エントリー(記事)が2つある。
上記で引用している地震について言及された2つ目のエントリーは、次のようになっている。

2011-03-12T01:54:52Z
2011-02-16T00:00:30Z

上記の2つのXMLタグで、"published"は情報を記録した日時、"updated"は最終更新日時を示すものだ。
要するに、2つ目のエントリーは2月16日に書きこまれたが、大震災発生翌日の3月12日1:54に更新されているということだ。
コメントで指摘していただいた方がいたので追記しておくと、2月16日時点の文章がどういうものだったかは、ソースを見てもわからない。
最初から地震の「予言」が書かれていた可能性も、まったくないわけではない。
だが、なぜ大震災の直後に記事内容を修正する必要があったのかを考えると、やはり疑わしいと言わざるをえない。
「予言」という重要な内容を書いたブログ記事で、やってはいけないことをしたわけだ。
その内容の真偽を疑われても仕方ないだろう。
あとは、信じる信じないは個々の人次第だ。


もし本当に3月12日に予言部分を追記したものだとすれば、こういう不正な行為を一度でもやってしまうと、本人が今まで残した「業績」すべてが疑われても仕方ないだろう。
松原照子さんが地震予知したとされる2/16のブログ記事は、地震発生前の2月下旬に別の人のブログ記事として転載されていた。
この記事が大震災発生後に改竄されたものでないとすれば、松原さんが本当に予言していたことの証拠となるだろう。
だが、なぜか松原さんのブログ上で3/12に修正された内容と一字一句違わないものとなっていることにちょっと疑問を感じる。
その転載した人が利用しているブログサービスの仕様を自分で調査してみたが、未来や過去の日時で記事を投稿することも可能になっていた。
たとえば、その人が3/12以降に修正された松原さんのブログ記事をそっくりコピペして、自分のブログに(日時を改ざんして)新規に書き込んだという可能性があるということだ。

魚ちゃん

新大久保の韓国料理店の女将で、「激辛占い師」と呼ばれる魚ちゃんという占い師が、今年に大地震が起きることを予言していたという。


だが、冷徹に言うと、今年中に大きな地震が起きるということぐらいは誰でも言えることだろう。
日本という地震国で大きな地震が起きない年の方が珍しい。
ただ、「私はこれまで1回も『地震が起きる』って言ったことはないんです。今回が初めてでした」と本人は語っている。
もしこれが本当ならば、やはり何か尋常でないものを感じ取っていた可能性はあるかもしれない。

米国のJoseph Tittel氏

次のJoseph Tittelという米国の男性のことも、松原照子さんのところで紹介した「東日本大震災を予知した預言者達! 日本に危機再び…!?」で紹介されている。


この人については、海外のWebなども調べてみたが、今年の1月1日に原発事故と津波を予言していたというラジオ番組を聴かない限りは、真偽を判定するのは難しい。
参考までに、本人のブログのURLを貼りつけておく。

ジュセリーノ・ダ・ルース氏

ブラジルの予知能力者ジュセリーノ・ダ・ルース氏については、このブログでも何度か紹介してきた。
下記の記事は、この人を知った後で最初の頃に書いたものだ。


ジュセリーノ氏については、その後疑惑を抱くようになっていた。
この人のことを初めて知った頃には、もしかしたらすごい超能力者かもしれないと思ったものだった。
だが、下記に紹介するようなYouTubeビデオを見ると、ますます怪しくなってくる。
ジュセリーノ氏の「正体を暴く」という趣旨の、ブラジルのテレビ番組だ。


ジュセリーノの正体 ブラジルのテレビから(字幕付き)


これを見ると、個人カウンセリングと称して、相談者の口裏を合わせたようなことを語っている。
しかも、別の男性が登場して、ほとんど脅しと取られかねない手段で「除霊」を持ちかける。
その額は10万円だという。
ブラジルの経済価値にしては、かなりの高額だろう。
番組に登場した法律家によると、完全な「詐欺罪」が成立するという。


彼にはすでに連邦警察の捜査が入っているという。
罪状は、公正書類偽造罪。
昨年6月頃に投稿された動画だが、その後どうなったのだろうか。

「予言」はむずかしい

…と、このように何人かの「予言」を見てきたが、本当に東日本大震災を予言したと確言できるものは、松原照子さんによるものだけのようだ。
今回の東北の地震に限らず、予言を的中させるということは難しいことだろう。
皮肉というか、むしろ普通の無名の人々が夢に見たことが現実になっていたりする。
私が超常現象などを研究するようになってから、40年近くなる。
予知能力をもつといういろいろな人々を見てきたが、未来のことを当てるというのは、本当にむずかしい。
日時や固有名詞を指定して何かを予知することは、非常に困難だということ。
通常の霊能者や超能力者ならば、もっと漠然としたイメージのような形(大脳右半球的情報)で受信する場合が多い。
そこから何かを「読み取る」のは、本人の直感や経験がものを言うわけだ。
当初は松原さんの予言内容を疑ってしまっていたが、本当に東日本大震災を予言していたとしたということがわかったので、本当に優れた霊能者だということになるだろう。


ネット上で予言の類をしている人で、自分の予知能力に自信がある人にお薦めするのが、前述の「ウェブ魚拓」を取っておくことだ。
自分で書いたブログ記事で魚拓を取っておけば、ある時点でこのような情報がWeb上に公開されていたという「証拠」になる。
詳しい仕組みは、下記のウェブ魚拓サイトのページにある。


この魚拓というのは、たとえばある自分のアイデア(発明や考案も含む)を自分のWebサイトやブログで公開した際に魚拓を取っておけば、それを他人に真似されたりしたときに、訴えるための証拠となるだろう。

諏訪大社の神事が予言?

次に、人間の予言ではないが、神さまによる予言(?)を紹介したい。
我が家の氏神さまでもある、諏訪大明神さまに関わる話だ。
下記の東スポWebの記事で詳細が書かれている。


諏訪大社の下社春宮で、毎年1月14日の夜から15日早朝にかけて、1年の世相や農作物の豊凶を占う「筒粥神事(つつがゆしんじ)」が行われる。
私は実施に見たことがないが、諏訪大社の重要神事のひとつだ。
釜の中に米・小豆・水とヨシ(葦)の束を入れて煮て、ヨシへのお粥の入り方からその年の吉凶を占うというもの。


今年の神事では、世の中の状態について示されたのは「三分五厘」という数字。
「五分」を最高とする中では厳しい数字だった。
神事を終えた権宮司は、こう語っていた。

今年は怖い1年。過去20年間で最も悪い結果が出た。春は早めに訪れるが途中で予想外のことが起き、足をすくわれる相。


これを、東日本大震災に結び付けられるかどうかは微妙なところだ。
だが、日本にとって20年に一度ぐらいの悪い年になるということは、すでに現在進行形でそうなっているだろう。
こういう話もありましたという程度に紹介しておく。
【続く】(不定期連載)

追記(2011/05/08)

この記事を書いた以降に収集した情報によって、松原照子さんの予言の記事が、大震災後発生前に投稿されていたことの裏付けが取れました。
詳細は、こちらの記事で書いています。


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