探求三昧 by 百瀬直也 - 地震前兆研究家が地震予知・地震予測・防災等を探求

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浦安市の液状化被害(動画+写真)

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4/17(日)の浦安聖地巡礼記でも書いたように、この日に浦安市埋立地を歩いてきた。
3/11に発生した東日本大震災で、浦安市の4分の3が液状化現象の被害を受けた。
地震発生から37日経過したこの日に、液状化の痕跡がどれだけあるか取材することにした。
その記録をビデオに収めてYouTubeで公開した。
記事を最後まで読んだ後で、下記の動画を見た方が状況がわかりやすいかもしれない。


◎Liquefaction in Urayasu by Japan Earthquake 浦安市液状化被害


以下を読むにあたって、下記のGoogleマップを別ウインドウで開いて見ると地理的な情報がわかりやすくなるでしょう。

境川の遊歩道の亀裂

東西線浦安駅から歩いて、豊受神社と清滝弁財天を聖地巡礼する。
その後、浦安市堀江5丁目の清滝弁財天を出て、南の東京湾方向へ歩き出す。
しばらくして、富岡町の境川のほとりに出る。
川沿いにちょっと歩いたところから、最初の液状化現象の跡を見つけた。


川べりの遊歩道が陥没したり隆起したりしていて、アスファルトに亀裂が生じている。
危険なために通行禁止になっている。
取材のためにと勘弁してもらって、中に入って川沿いを歩き出す。


しかし、すごい亀裂だ。
地震発生前の状態がどうなっていたのか、よくわからない。
場合によっては、かなり大きな段差ができたことになる。
浦安市では、1960年代から埋立が始まった。
ここ富岡をはじめ、東野、今川、弁天の各町は、1964年に浦安で最初に埋立が完了した地域だ。

入船町

京葉線の鉄橋のとなりの橋を渡り、入船町に入る。
入船西エステートという団地(マンション?)の敷地内に入ってみる。
京葉線新浦安駅から300mほどのところにある。
この入船と海楽・美浜は、第2期の1969年に埋立が完了した地域だ。
下水道の蓋が壊れていたり、レンガ敷きの舗道に亀裂が入ったりしている。


入船町のメインストリートであるやなぎ通りへ向かって歩いて行く。
舗道の敷石の剥がれ方がだんだんとひどくなっていく。
3/11の地震当日には、水と砂が地下から大量に吹き出したのだろう。
その名残の砂がたくさん残っている。

明海町

やなぎ通りに出て、南東の東京湾の方へと歩いて行く。
明海町の明海大学の前を通る。
1978年に誕生した町だ。
イトーヨーカ堂の前に来た。
この辺に来ると、さすがに液状化がひどかったようだ。
剥がれた敷石が、大量に歩道の隅に置かれている。
入口前に段差ができたようだが、アスファルトで臨時の補修がされている。


ヨーカ堂前から浦安駅前行きのバスに乗る。
東日本大震災から1ヶ月以上たったが、液状化の痕跡はまだたくさん残っていた。
浦安市も、復旧までに大変だろう。
それ以上に大変なのは、今後の大地震液状化現象が起きないようにするための対策だろう。
入船や明海町の埋立地のあたりには、下記の写真のような高層住宅が、ありこちに立っている。
地震が襲った時に倒壊しないのだろうかと、心配になってくる。

おわりに

浦安市の多くの世帯では、断水、下水とガスの不通、さらに計画停電で電気が止まるという四重苦に見舞われた。
それまでは交通が便利で人気の高いベッドタウンだったのが、液状化実態が顕になり、今後は地価も下がってしまうだろう。
市の液状化被害を報告しているニュース記事やブログを見てみると、もっとも新しく埋め立てられた地域がもっとも被害が大きかったとは限らないようだ。
東京ディズニーリゾート(ディズニーランド、ディズニーシー)がある舞浜は比較的新しい埋立地だが、駐車場などで液状化が発生した他は、大きな被害がなかった。
建築時に、液状化対策の地盤強化をしていたためと言われている。
同じ千葉県の幕張メッセでも同様の対処がされていたため、大きな被害がなかった。


浦安市では、基本的なインフラの修復費用は少なくとも734億円に達し、市の年間予算611億円を上回る見込みという。
市だけで解決できることではなさそうだ。
日本で液状化現象に対応した下水道設備の基準が導入されたのは1981年で、1964年に着工された浦安市の古い埋め立て地は基準が適用されていなかった。
TDLは1981年に建設工事を開始しているが、ぎりぎりで間に合ったのかもしれない。
4/15にすでに営業再開している。


いつか関東地方で巨大地震が発生したら、浦安はどうなってしまうのだろうか。
埋立地に林立する高層マンション群は、はたして倒壊しないでいられるのか。
それがいちばん気がかりだ。
下記の参考サイトにある読売新聞ニュースの記事では、千葉大の山崎文雄教授(地震防災工学)が、千葉県内の3割が液状化しやすいと語っている。
また、「埋め立て地は、造成後数十年から100年くらいを経ないと地盤が締まらない。地下水位も高く、液状化しやすい」と指摘している。
新浦安は、「住んでみたい街(駅)ランキング」で千葉県で1位になっているが、これからはどうなるか。


埋立地は、津波液状化現象の危険性がある。
日本という狭い国土では仕方ない面もあるだろうが、もっと他に効率よい土地の利用法を検討して、埋立地の造成は最後の手段にしてもらいたいものだ。
このブログで繰り返し書いてきたが、首都圏を直撃する大地震が発生した場合、0メートル地帯や埋立地では、津波液状化の被害で、どれだけ「想定外」の事態が起きるか、誰もわからない。
今のうち逃げることができれば、それに越したことはない。
とにかく生きていられれば人間はなんとかなるものだから。


【参考Web】(新聞記事ページは日が経つと削除されます)


液状化現象―巨大地震を読み解くキーワード

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