今日は、カポタストの話題。
…といっても、ギターを弾かない人は何のことやらわからないかもしれない。
略して「カポ」などと呼ばれる。
アメリカ人の場合、「capo」を「ケイポ」という風に発音する。
カポタストとは、簡単にギターの移調をするための道具だ。
バレーとかセーハといって、左の人差し指で6本の弦をいっぺんに押さえるテクニックがある。
あれを代わりにやってくれるものだ。
これのおかげで、どんなに複雑なキーでも、CとかGとか簡単なコードで弾くことができるようになる。
フォークなどでは必須の道具だ。
ローリングストーンズのキース・リチャーズなどは、エレキにもカポを使ったりする。
それによって、あのヘタうまいサウンドが作り出されるのだ。
何か変
以前から、T-CophonyのYouTube映像を見ていて、「あれっ?」っと思うことがあった。
カポの使い方についてだ。
この映像を見て、「何か変」と思わないだろうか。
◎A place that see the earth - T-cophony
「変」なところはどこかというと、1本のギターに2つもカポを取り付けている。
しかも、1つ目と2つ目のカポの間のフレットを押さえているではないか。
そんなことやっても、普通なら音が出ないはずなのに。
それにしても、美しい響きだ。
この曲の場合、そんなに超速弾きというわけでもないが、響きのきれいさで聴かせる。
本当は超速弾きもできる、すごいテクニックの持ち主だ。
第3の手カポ
何度見ても、その謎が解けない。
それで、ちょっとググッてみた。
すると、あっけなくその謎が解けてしまった。
やっぱり同じような疑問をもつ人はいるんだ。
Yahooの知恵袋サイトでのQ&Aだ。
- T-cophonyというギタリストがカポを2つ付けて演奏していたのですが、どういう使い...
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1026192055
というわけで、正体は「Third Hand Capo」なる製品だった。
1弦ごとに、弦を押さえる/押さえないのON/OFFができてしまうという画期的なものだ。
- Third Hand Capo
http://www.thirdhandcapo.com/
下記のページには、大きく写っている写真と開設の動画(英語)がある。
- Third Hand Capo
http://www.gadgetar.com/2008/08/third-hand-capo.html
このカポでオープンコードを弾けば、変わった響きの音が作れる。
こういう風になりますという例の映像を、YouTubeから紹介しておく。
この人の場合、なんと演奏途中でカポのON/OFFを変えたりしている。
こういう芸当もできるんだな。
Third Hand Capoを2つ組み合わせて取り付ければ、より複雑なことができる。
欠点といえば、カポを取り付けたフレットは指で押さえることができないことだろう。
日本語で言うと「第3の手」とは、うまい名前をつけたものだ。
◎NEAT Fingerstyle Idea using 2 third hand capos
この第3の手カポ、欲しくなって、ネットで探したら即見つかった。
いつも利用しているサウンドハウスで、しかも直輸入品を「衝撃特価」1,580円で販売している。
即注文したのは言うまでもない。
届くのが楽しみだ。
今日の「記事とは関係ないけれど…」
今日はPaul Gilbertの『King Of Clubs』というリクエストが来ていたが、これもYouTubede見つからなかった。
なんだか、見つからなさそうな曲をわざとリクエストしてるんじゃないかと思えてくる。
そんなことはないだろう。
たんにマニアックなだけだろう。
というわけで、残念でしたということで。
代わりにというか、ポール・ギルバートが自分のギター自慢している映像を載せておく。
アイバニーズの特注ギター3本だ。
◎Paul Gilbert 3 New Ibanez Guitars
Ibanez(アイバニーズ)といえば、私もここのエレキギターを愛用している。
私のは形はストラトタイプだが、ストラトのようなピックガードがなく、木目の美しさが気に入っている。
3つのピックアップのうち、2つはハムバッキングになっている。
Ibanez RG198QMBLSというモデル。
Andy Timmonsモデルの一つで、将来ちょっとしたヴィンテージになるだろうという声もある。
自分的には、エレキギターは24フレットあるものしか興味がないのだ。
Mike Oldfieldの影響かもしれない。
8年前に、ヤフオクで側面傷ありの新品を15000円ぐらい(?)で落札。
このギターの音色は、こちらのオリジナル曲で聴くことができる。
ここのソロでも、24フレットを目一杯使って、さらにチョーキングまでして高い音を出している。
◎[Original] "Kiss Suki Kiss" by Vocaloid2 "Miku"