いつからか、家の冷蔵庫に豆乳が置かれているようになった。
母が手作り豆腐を作るためだったようだ。
豆乳なんて味がなくて、青臭くてマズイと、ずっと思っていた。
だが、冷蔵庫にある成分無調整の豆乳を少しずつ飲むようになって、美味しいと思えるようになってきた。
母は以前は調整豆乳も買っていたが、それは飲まなかった。
もちろん砂糖が入っているからだ。
無調整豆乳は豆腐を作ることができるが、調整豆乳はできない。
今では、風呂上りの寝る前に無調整豆乳を200ccほど飲むのが習慣になってきた。
中国では豆漿(トウチャン、doujiang)と呼ぶ。
(お父ちゃんとは関係ない)
朝食に、暖かい豆乳に砂糖を加えて飲んだり、油条という揚げパンを浸して食べる習慣がある。
暖めた豆乳というのは、未知の領域だ。
油条といえば、中国ではお粥にも浮かべて食べる。
mixi日記のコメントをつけれくれた人に教えてもらったが、インドネシアにも豆乳があるそうだ。
やはり華人が多い国だから、中国にあるものは何でもあるのだろう。
無調整豆乳がベスト
無調整豆乳に、にがりなどの凝固剤を加えて固めると、豆腐になる。
前述のように、うちの母もよく豆乳から豆腐を作っている。
母が作った豆腐は、柔らかくて崩れやすいので、すぐにわかる。
調整豆乳は、白砂糖など身体によくないものが入っているので、もちろん飲むことはない。
栄養価も、無調整豆乳とかなり違うだろう。
無調整豆乳は、1リットルパックしか見たことがない。
200ccぐらいのパックがないのは、それだけ需要が少ないということか。
…と思っていたら、今日母が初めて200mlパックの成分無調整豆乳を買ってきた。
九州産の大豆を使った、「ふくれん」という福岡県のメーカーのものだ。
いつも飲んでいるスジャータの1000mlパックと、味がちょっと違う。
こちらの方が、口当たりがよくて飲みやすい。
…と思ったが、たんに水っぽいだけか。
ちょっと青臭さはあっても、濃厚な味の方が好きかもしれない。
豆乳の栄養成分
豆乳の栄養学的な効用は、以下の通り。
- 動脈硬化の予防
- 骨粗鬆症を防ぐ
- 女性ホルモンを整える
- 美肌効果
豆腐は豆乳がゲル化したものだから、栄養成分に違いがあるわけはない。
トウフといえば、いまや世界中のヘルシー志向の人々、特にヴェジタリアンから注目を集めている。
あのイスラエルの超能力者ユリ・ゲラー氏は、ある時に日本料理店で食べた味噌汁の中の豆腐の美味しさに感動したのが、ヴェジタリアンになるきっかけだったという。
更年期障害の予防に
豆乳には、エストロゲンという成分が含まれる。
これは女性ホルモンのひとつで「卵胞ホルモン」と呼ばれる。
このエストロゲンによって、更年期障害、月経不順の改善、生理痛の軽減などにも効果がある。
排卵の準備をするホルモンで、生理の終わり頃から排卵前にかけて、分泌が高まる。
女性では40代半ばから分泌が急激に減少しはじめ、欝、イライラ、不眠、倦怠感などの更年期障害の原因になる。
骨粗鬆症の予防に
骨粗鬆症の患者の8割は、女性だといわれる。
この予防には、カルシウムを十分に摂取することが大切だ。
だが、骨を丈夫にするには前述のエストロゲンも重要な働きをする。
エストロゲンには、骨芽細胞の活動を高める作用がある。
豆乳には、エストロゲンと同様の働きをする大豆イソフラボンが含まれている。
そのため、骨粗鬆症の予防に効果があるのだ。
このように、ある年齢に達した女性にとっては、女性ホルモンをいかに維持するかが非常に重要になってくる。
外面的にも内面的にも、「女性らしさ」が枯渇しないためにも、食物から補うことが大切だろう。
豆腐や豆乳は、私のようなヴェジタリアンにも最適な食品だ。
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