ここのところ、旧約聖書と記紀の類似点についてまた調べている。
それと、諏訪大社と古代イスラエルの関係についても。
今日は、ノアの箱舟がアララテ山(アララット山)に漂着した記念日だ。
本当は現代の暦ではなく、ユダヤ暦の第7月の17日ということなのだけど。
(ユダヤ暦の第1月はグレゴリオ暦の3月〜4月頃にあたる)
剣山神社本宮大祭
四国の剣山では、今日7月17日に剣山神社本宮大祭という祭りがあり、神輿を剣山の山頂へ担ぎ上げたはずだ。
あたかも、ノアの箱舟がアララテ山に流れ着いたかのように。
ちなみに、日本の神輿と比較される契約の箱(レイダース失われたアークのアーク)も、ノアの箱舟も、どちらもヘブル語(ヘブライ語)で「アーク」と呼ばれる。
このアークに定冠詞の”ハ”がついた”ハーク”が、日本語の「はこ(箱)」の語源だという人もいる。
剣山については、「失われたアークがどこかに隠されている」とまことしやかな説があるが…。
自分的には、「木製の箱が、なんで数千年も腐らずにあるわけ?」という、素朴かつ致命的な疑問が生じるのだ。(^^)
祇園祭
今日は、京都の祇園祭の祭のハイライトである山鉾巡行が行われる日でもある。
この祭りも、よく古代イスラエルの祭りと比較される。
この祭りは本来は八坂神社の祭礼だが、この八坂(やさか)はへブル語で「ヤー」(ヤーウェ=主)+「サカ」(見る)で、「神を見る」=「神に信頼を置く」という意味だと、故ヨセフ・アイデルバーグ氏は主張した。
だが、祇園祭の7月17日という日付については、古代ではこの日が中心となっていなかったため、この点については除外して考えなければならないだろう。
だいたい、何でもそうだが、古代イスラエルと日本の神道の儀礼などと比較するならば、まず「古代はどうだったか?」を調べる必要がある。
「いま」と較べてもダメな場合もあるのだ。
むしろ、剣山の7月17日の祭りの方が謎だろう。
これはもともと、剣山神社本宮(宝蔵石神社)の夏祭りだという。
だが、これがもし昔は旧暦6月17日に行われていたとかいう話だと、没になるだろう。
お舟祭り
諏訪大社では、8月1日に下社で「お舟祭り」が行われる。
かつては旧暦7月1日に行っていた。
イスラエルでは第7の月1日より、ロシュ・ハシャナと呼ばれる新年礼拝がある。
京都の祇園祭では、この日に吉符入と呼ばれる祈願式が始まる。
古代イスラエルでは、年に2回新年があった。
そして、それはある意味で、古代日本でも同様だった。
諏訪のお舟祭は、諏訪大社下社の春宮から秋宮へ諏訪大社の御祭神が遷座される遷宮祭の一環として行われる。
巨大な舟に、翁と媼の人形が舟に乗せられ、曳航する。
これもなんだか、ノアと妻が箱舟に乗った図を想像させるものだ。
まあ、まったく関係ないかもしれないが。
だいたい、お舟祭りは比較的近世に始まったらしい。
- お舟祭
http://www.kuma3kuma3.com/tokuhain/suwa/ofunematsuri/ofunematsuri.html - 祇園祭りに潜むイスラエルの影 その8
http://www.naritacity.com/journal/japan/journal_japan_050315.asp
それを言うならば、祇園祭の山鉾の方が箱舟を思わせるかもしれない。
ギオンはじつはヘブル語の”シオン”が訛ったものだという説もある。
だが、本来のヘブル語の発音はツィオン(zion)に近く、これがギオンになったというのはちょっと苦しい。
むしろ、比較するならばギホンの方が良いかもしれない。
エルサレムには、「ギホンの泉」というのがあるのだ。
ギオンフェスティバル、いちど見てみたいな。
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だが、こうしたことは所詮言葉の遊びであって、それだけで古代イスラエル云々するのは限界があるだろう。
それらにプラスアルファの要素があって初めて、真剣に検討する価値が出てくるかもしれないのだ。
祇園祭と古代イスラエルの関連について関心がある人には、『祇園祭の大いなる秘密』という本がある。
どこまで受け入れられるかは別として、読み物としては面白いかもしれない。