探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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津軽のカミサマ木村藤子さん


今テレビで話題の「木村のカミサマ」こと木村藤子さんのことを書いてみます。
美輪明宏さんも太鼓判を押す霊能者ということで、かなり注目が集まっているようですね。
この人には以前から関心があったんですが、2007/01/19(金)夜の日本テレビ系列の「金スマ」(中居正広の金曜日のスマたちへ)に出演して、初めて姿を見ることができました。

カミサマとは

まず、前提知識として「カミサマ」とは何かについて書いておきます。
カミサマとは、青森県、特に津軽地方に存在する、いわゆるシャーマンです。
民俗学的にいうならば、民間の祈祷者です。
「ゴミソ」と呼ばれる場合もあるようですが、これはどちらかというと軽蔑の意味合いが込められた呼び方だという声もあるので(沖縄の「ユタ」と同様ですね)、ここでは「カミサマ」に統一しようと思っています。
民間巫者を神さまと呼ぶのは、青森だけでなく全国的に見られるようです。
人間を神さま呼ばわりすることに抵抗を感じる人もいるでしょうが、シャーマン=神さま(神霊)と一体化した人という意味では、そう呼ぶことが自然なのかもしれませんね。

イタコとの違い

津軽といえばイタコが有名ですが、イタコが自分の身体に神・霊を降ろすのに対して、カミサマは自分を守護する神と対話するという形で相談者にアドバイスを与え、拝みをしたりします。
イタコとカミサマでは、成巫過程にも違いがあります。
イタコの場合、盲目や弱視の女性が生計を立てるためにイタコに弟子入りして生業を得るようになります。
これに対して、カミサマ系の場合、病気とか離婚とかの肉体的・精神的苦悩をきっかけに信仰の道に入り、霊的な能力を授かる場合が多いようです。
そういう部分では、ちょうど琉球カミンチュー(ユタ)と共通するところがありますね。
結婚して子育てが一段落した30〜40代で成巫するケースが多いというのも、似ています。
ただ、イタコとカミサマの相違は便宜上のもので、実際はその境界があいまいなケースも少なくないようなので、あまりガチガチに考えないようにしてください。

カミサマに関する書籍

この分野を研究する学者では、池上良生(よしまさ)という宗教人類学者がいます。
この方がカミサマについて書かれたお奨めの本としては、『民族宗教と救い−津軽・沖縄の民間巫者』(淡交社)と『津軽のカミサマ−救いの構造をたずねて』(どうぶつ社)「があります。


民俗宗教と救い―津軽・沖縄の民間巫者 (日本文化のこころその内と外)

民俗宗教と救い―津軽・沖縄の民間巫者 (日本文化のこころその内と外)

こちらの方は、副題でわかるように、カミサマだけを取り上げているのではなく、その半分ぐらいは沖縄のユタ・カミンチュについて書かれています。
それほどボリュームはないですが、日本の民間巫者についての基本的な知識を得るには適当な本でしょう。


こちらはタイトルの通り、津軽のカミサマについて書かれた本で、読み応えがあります。
名前はイニシャルになっていますが、現存するカミサマの事例を元にカミサマの活動を紹介しています。
もっとも20年前に出版された本ですから、登場するカミサマたちがまだ現役で活躍されているかどうかはわかりません。
たとえば「Kさん」という人が出てきますが、木村藤子さんのことではないでしょう。
この本、以前に古書店をやっていたときに仕入れたようで、マーカーを引いていないところを見ると、まだ読んでいないようです。
それとも商品として読んだのかな。^^;
木村のカミサマをきっかけとして、読んでみることにします。

木村藤子さんについて

木村のカミサマは、ずっとテレビに出演を拒否してきたけれど、最近は思うところがあって、また出演するようになる。
オーラの泉』にも出演したことがある。
地元むつ市では「木村のカミサマ」と呼ばれ、「ヘビのカミサマ」とも呼ばれたりもする。
ヘビのカミサマというのは、1990年9月、むつ市のデパートで開かれていたヘビ爬虫類展で体長5メートルのニシキヘビが脱走し、その居場所を言い当てたことで地元TVのニュースでも報道され、一躍有名になったことがキッカケとなった。
その時、場所だけでなく発見される日と時間まで予告していて、その通りになり、警察のヘビ捕獲対策室から感謝状をもらっている。
ネットで検索すると、いろんな掲示板などで「木村藤子さんにお会いしたい」という書き込みが続出しているようです。
美輪さんも嘆いているように、お金儲けを主体としていない「本物の霊能者」は非常に少ないです。
そんな中で、江原啓之さんも個人相談をやっていないし、こういう人に注目が集まるのは自然なことでしょう。


ここで、美輪明宏さんがビデオインタビューで登場。
美輪さんは、以前に多くの霊能者が一度に出演した番組で、木村藤子さんに初めて会い、その能力が群を抜いていて
関心をもったと言う。
木村さんが「金儲けでやっている人ではない」とも。
美輪さん曰く、霊能者は金儲けでやっている人がほとんどだとか。
前世を当てたり、対人関係の悩みなど手広く担当する「守備範囲の広い方」だと言っている。


木村さんは、青森県むつ市の下北駅に近いところに住んでいる。
自宅の前には石碑があって、こう書かれてある。

人はみな
持って生まれし
罪がある
罪あらずして
転生はなし

「罪」を「カルマ」に置き換えれば、カルマがない人間はこの世には生まれてこないということになって、そのとおりだと思います。
木村さん曰く、自分は「神仏霊の世界の存在と対話ができる」のと、「除霊の力をいただいている」そうです。
毎日、自宅で30人以上の人々の相談を受けています。

出演者たちを霊視

まずベッキーが見てもらう。
彼女をじーっと見た後で、「これは癌ではないと思います。結論として」と言った言葉に、ベッキーはびっくり。
乳癌ではないかという悩みをもっていることを、まだ全然言っていないのに。
しかも、その胸のしこりの場所をも「右の乳首の右の脇あたり」と、的確に言い当てた。
ベッキー大泣き。
他のタレントたちも、的確なアドバイスをもらっていた。

木村藤子さんがカミサマになるまで

次に番組は、木村さんが生まれてからカミサマになるまでを紹介していた。
1947年、青森県むつ市で、8人兄弟の末っ子として生まれる。
8ヶ月の早産で生まれたが、祈祷者である母親が神さまに伺ったところ、この子は心配ない、母体が心配だったから早くこの世に出しただけのことだと言われた。
藤子さんは、そのとおりに元気に成長し、普通の女性として成人する。
信用組合に就職した後の、22歳のときのことだった。
帰宅の道すがら、大きな神の光を見た。
その後、人の未来のことなど、なんでも見えてしまうようになった。
だが、祈祷師としての母親の姿を見ていたこともあり、この世界だけは入りたくないと思った。
そして23歳で結婚。
だがその能力は衰えず、それが苦痛でしかなく、そういう自分が嫌で厭世的になる。

「赤」からの相談

金スマには、「赤」と呼ばれる赤い服を着た女性エキストラ100人が後ろに座っている。
その中から、希望者が相談を受けた。
不思議な写真が撮れたという女性の相談。
母が描いた猫の絵に、何か不気味なものが写り込んでいる。
だがそれは、不気味な写真ではなかった。
「あのね、あんまり太くない、あなたによく似ている、お爺ちゃん。ちょっと足が不自由したときがあるんじゃない。右足」
そのとおりだと、驚いて彼女。
そのお爺さんが、彼女を絶えず守ってくれている。
写っている物体は、お爺さんが守っている物体が写ったものだから、お炊き上げする必要はないとのこと。


最後に、木村さんから視聴者へのメッセージ。

ひとつのカルマ、それを乗り越えなさい。
先祖だけじゃなく、自分の落ち度もあるんだよ。
それに気づくことによって、幸せになるということを教えたい。

個人的な感想など

木村のカミサマを見て最初に思ったのは、もちろんインチキではないだろうということ。
高い神様がついているように思えます。
35年以上もの間、この霊的世界を彷徨ってきて、研究・探求を続けてくると、霊能者のたぐいが本物かどうかは、一度見ただけである程度わかるようになります。
まあ、判断を誤ることもあるんですが。^^;
江原啓之さんを最初にテレビで見たとき、たぶん15年以上前だったと思いますが、「この人は本物っぽいな」と思ったものでした。
かなりの能力をもった人だなと。
そのときなぜか、キリスト教の関係の霊能者ではないかと思ってしまったんです。
江原さんをよく知っている人はご存知のとおり、キリスト教の影響もあるようだから、あながち外れてもいなかったかな。


木村さんについては、とても愛があって優しい人だが、厳しいところもあるのではないかということを感じます。
会いに生きたいと思う人は多いでしょうけれど、厳しい言い方をされたり怒られたりすることも場合によってあるのではないでしょうか。
霊能者みたいな人は感情の起伏が激しい人が多いです。
美輪さんも言っているように、この世界の人たち、テレビによく出るような人たちも含めて、本当に信頼の置ける霊能者というのは、ごく一握りです。
その多くはテレビに出ることによって金儲けに走ったり、傲慢になって能力が落ちたりします。
それと、(本物であるほど)ひとつのチャクラを使いすぎて短命に終わることが多いので、気をつけてほしいと思います。


さきほどダウジングで守護する存在に伺ってみたところ、私も木村さんに会いにいってアドバイスを受けるようにと。
こちらで入手した情報によると、予約はするんですが、予約時間はあってないようなものだとか。
つまり、予約した時間になっても前の人々が終わらず、長く待たされるのが普通だそうです。
お礼のお金は一定ではなく、志として自由な金額を渡すとか。
同時に、神さまへのお供えとしてお酒などを持っていく人も少なくないようです。


まだ一度テレビを見ただけで詳しいことは判断できませんが、今後も探求していくつもりです。
一つだけ書いておくと、カミサマといっても本当に「神さま」扱いしないことも大切だと思います。
人間は完全な存在はいないし、霊能者やシャーマンに完全を求めてしまうと、いつか失望しますから。
イエスさまでも釈尊でも、人として肉体をもって生まれた以上はカルマもあったと思います。


また、私はmixiで『サイキック探求』というコミュニティーを主宰していますが、そちらの方でも木村さんについての情報を交換していこうと思っています。
ただし、ここは管理者の承認がないと入れなくて、参加するためには本名と電話番号を管理者に知らせるという決まりになっています。
ちなみに、mixiでは木村藤子さんのコミュがあります。
私のプロフィールのコミュニティーリストで探してみてください。


木村藤子さんに関する情報は、下記ページにまとめてあります。
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/19350401/kimura
また木村藤子さんの著書は、こちらにまとめてあります。


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