探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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我が家の本格的インドカレー


今晩の我が家の夕食はカレーだった。
以前にスーパーで本格的なインドのカレーを作るためのスパイスを買って、それを使って家内がつくった。
ナンを作るための粉も買って、家内が初挑戦。
インドのナンは油っこいので、揚げるものとばかり思っていたが、フライパンで焼くのだという。


インド料理としてのカレーは、いわゆる日本で「カレーライス」と呼んでいる料理とは似て非なるものだ。
実際、インド人が初めて日本のカレーを食べると、時としてこういうような会話になるらしい。

インド人「これは何という料理ですか?」
日本人「…あのー、インド料理ですけど…」
インド人「えっ…、これはインド料理なんかじゃありません!」

…というくらいに、日本のカレーというのは本当のインド料理から程遠いものになってしまっている。
だいたい色からして、日本のカレーはあまり食欲をそそらない色ではないか。
向うのカレーはターメリックをふんだんに使って、もっと黄色っぽいことが多い。


かなり昔の話だが、職場で知り合ったインド人を家に招いて、私がカレーを作ったことがある。
ヒンドゥー教の厳格なヴェジタリアンだから、食べさせるものには非常に気を使った。
動物性のものは一切口にできないので、ラードさえ使うことができない。
そのときは、ひよこ豆を使ったダールカレー(豆のカレー)を作った。
初めてにしては、よくできたと思う。


インドのカレーは、小麦粉を使ってとろみをつけたりしない。
玉ねぎを大量に使って、ドロドロになるくらいに炒めることから始まる。
この玉ねぎと、大量に使用する油によってトロ味がつく。
本来ならばニンニクを大量に使うところだが、私が眠れなくなってしまうので、入れないように頼んだ。
ゆうちゃんは残念ながら辛すぎて食べられない。
味は、合格点をあげられるものだった。
ナンも、初めてにしてはよくできていた。
おばあちゃんも久々に食べるナンに喜んでいたという。


今度はダールカレーを作ってほしいが、家内は豆はあんまり好きではないらしい。
レンズ豆をどこで入手できるかわからないが、いっぺん作ってもらいたいものだ。
丸いひよこ豆よりは、形状的からしても、カレーによくなじむのではないか。


こういうカレーを食べてしまうと、もうレトルトのカレーなんて食べられないねと家内と話していた。
普通のカレールーを使ったカレーさえ食べられなくなるのではないか。
これに味をしめて、だんだんエスカレートしていって、そのうち自分たちでスパイスを調合したくなるのではないか。


ところで、日本ではジャワカレーなる商品がある(ハウス食品)。
だが、ジャワ島ではインド料理としてのカレーという料理はない。
カレー味の料理はある。
たとえばスマトラ島の『パダン料理』という独特の料理があって、その中にカレー味の魚や肉の揚げ物がある。
『カレ(kare)』と呼ばれている料理だ。
だが、ご飯にかけて食べるようなカレーの料理はない。
では、なぜ「ジャワカレー」なのか?
察するところ、ココナッツを使っているからそういうネーミングにしたのではないか。


ジャワ島で働いていて、民家に下宿していた頃に、私の大好物だった料理がある。
それは『サンバルゴレン(Sambal goreng)』と呼ばれるものだ。
いってみれば「ターメリックを使わないカレー色ではないカレー」とでもいうものだ。
ココナッツミルクをふんだんに使い、それにインドネシア独特のサンバルという調味料を使って赤みがかっている。
それをご飯にかけて食べる。
サンバルというのは、チャベ(赤唐辛子)、ニンニク、トマトなどを使って作るもの。
赤々としていて激辛の調味料だ。
ナシ・ゴレン(焼き飯)など、インドネシア料理には欠かせないものだ。
ちなみにインドネシア語で『ゴレン(goreng)』とは「炒める」「揚げる」という意味がある。


ナシゴレンは、ホテルのような高級なレストランなどで食べるよりも、きたない屋台でご飯がカリカリになるまで炒めたような安いものの方が美味しかったりする。
それと、料理を手で食べたときの美味しさ!
ナシ・チャンプルゥ(いろんなおかずが載った定食)、テンペ(乾いた納豆)、タフ(豆腐)…。
ナシ・ラウォンも好きだった。スパイシーなビーフシチューのようなものをご飯にかけて食べる。
ナシ・ソト・アヤムは、チキンが入ったカレー味のスープをご飯にかけて食べる。
インドネシアでは、ヴェジタリアンを通すことは難しいし、ヴェジタリアンなる人々はいない。
「郷にいっては郷に従え」で、時には肉も食べていた。
内陸部では新鮮な魚を入手しにくいので、どうしても肉に頼る食生活になる。
こういうことを書いていたら、インドネシアの料理が恋しくなってきた。
インド料理から脱線してしまった。


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