探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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次はベルナデット


『ヴィア・ドロローサ〜イエスが歩いた悲しみの道』は、なかなか時間がなくて出せないけれど、写真を編集して、ちょっと手直しをして、8月上旬には発表できるだろう。
それで次は何を執筆すべきかと「指導責任者」に尋ねたところ、『聖母と聖女−ルルド巡礼の記』ということになった(失われた十支族関連はもうちょっと後になる)。
この4ヶ月間ほどキリスト教のことをかなり勉強させられたが、もうこれでいいだろうと思っていたら、まだ続きがあった。


大聖年の2000年にルルドを訪れたときには、ベルナデット(ベルナデッタ)のことはほとんどと言ってよいほど知らなかった。
だが今は、自分の中では『ルルドの奇跡』よりもベルナデットの存在の方が大きなウエイトを占めている。
こんな女性が19世紀のフランスに存在したのだということ自体が感動的だ。
ルルドでただ一人聖母の出現を目撃した人物として、これ以上に相応しい女性はいなかったのではないか。
30数年の短い生涯をイエスとマリアに捧げて生きたその人生そのものが「奇跡」と言えるかもしれない。


既存のノンフィクション作品を、題名はたぶんそのままで、全面的に改訂して加筆して出すつもりだ。
私のこれまでの作品の中で、いちばん多く感想が届いている。
いわく、読んで泣いてしまった、すごく感動したなど、いろんな人が感想を書き送ってくれる。
今回は、聖人ベルナデットの素顔を全面的に押し出して、どういう女性だったかを読む人によく知ってもらえるようにしたい。
「ルルドの奇跡」のことは知っていても、それを体験した張本人のことは、特に日本ではあまり知られていないのではないか。
たとえ電子出版という小さな市場であるにしても、自サイトで発表するよりは、もっともっと多くの人々の目にとまることだろう。
利益の一部は寄付するようにという指示があるので、そうするようにしたい。


そういえば、昨年のミュージカル座による『ルルドの奇跡』は素晴らしい作品だった。
もう一度見てみたい。
感動というものが一回性のものであるにしても、『ひめゆり』と『ルルド』は、何度でも見に行く価値があると思う。
ひめゆり』は、沖縄で上演してほしいという希望があるのだが、それが実現することはあるだろうか。
『ルルドの奇跡』は、音楽も素晴らしいが、主演の伊東恵里さんの存在も大きかった。
ベルナデットのイメージを壊さない女優でよかったと思ったものだった。


『聖母と聖女−ルルド巡礼の記』は、今まで以上にもっともっと読む人に感動を与えられるようにするには、どうしたらいいか。
あのミュージカルを超えるような作品をなどという大それたことは考えないが、少しでも近づけるようなものにするにはどうしたら良いかと、考え始めている。
今回はイエスさまではなく、当分はマリアさまとベルナデットに深く思い入れを込める日々が続くだろう。


イエスさまの苦しみやベルナデットの哀しみを思うとき、「日本人の宗教ってなんでこんなに御利益信仰になってしまったんだろう」と情けなくなってくる。
比べてしまうのがいけないのだろうか。
なんだか次元がぜんぜん違うように思われるのだが。
神の世界、人間が目指すところはそんなものではないのだということに気づいてもらうためには、やはりこういう作品を出すことが少しでも社会的に意味を持つことではないかと思っている。
むずかしいことだが、とにかくやってみることにする。
今の日本を見ていると、とにかく何かをせずにはいられないと思うのは、私一人ではないだろう。
いろんなことが、あまりにも酷すぎる…。


※上記Wikipediaのページでは、こういう記述がある。
『後に尋ねられた時には「(ルルドに聖母が現れ、奇跡の泉があるという)あの話に本当のことは何もありません」と否定したとも伝えられる。』
これは、事実ではない。
ベルナデットがそのようなことを言ったことは確かだが、それは、彼女の言動に尾ひれがついて事実に反する噂が広まっていったことに対して語った言葉なのだ。
つまり「あの話」というのは、そのような流言飛語を指しているものだ。


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