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探求三昧 by 百瀬直也 - 地震前兆研究家が地震予知・地震予測・防災等を探求

地震前兆研究家、ノンフィクションライターの百瀬直也が地震予知・地震予測等を探求するブログ

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日本の中のユダヤ文化

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日本の中のユダヤ文化
聖書に隠された神道のルーツと極東イスラエルの真相
久保有政著、学研


いわゆる古代イスラエル十支族渡来説の本だ。
さきほど電車の中で読み終えた。
本の内容はさておいて、例のムー・スーパーミステリーブックスから出ている本は、できたら定価で買いたくないというのがある。
というわけで、この本も以前から知ってはいたが、ブックオフなどで見かけたら買って読もうと思っていた。
今回、ブックオフのサイトで他の本を買うついでに買ってみた。
Amazonと対抗してか、代金の合計が1500円を超えると送料が無料になるので。
この本、発行が2003年7月だから、ちょうど3年たっている。
読んでみて、そんな先入観をもたずにもっと早く読むべきだったと後悔している。
その内容は、他社で普通の新書として出しても決して恥ずかしくないものだ。
この手の本をたくさん読んできた私にとっても、新たな驚きの連続だった。
本をたくさん読んでいても、自分の人生を変えてしまうかもしれないというような本とは、1年に何度も出会えるものではない。
その1冊が、この本かもしれない。


著者の久保有政氏は、ラビ・マーヴィン・トケイヤー氏の『聖書に隠された日本・ユダヤ封印の古代史―失われた10部族の謎』や『失われたイスラエル10支族』の翻訳などで知られている。
レムナント・ミニストリーというプロテスタント系教会の牧師であり、サイエンス・ライターとしても活動をしている。
米国カリフォルニア州立大学に留学経験があり、語学力を生かして、この分野の本の翻訳なども手がけている他、海外の人々との交流もあるようだ。


私がこの分野に興味をもち、本格的に研究をしようと思ったのが、4年ぐらい前の2002年頃だっただろうか。
その直後に、この本が出ていたのだ。
少なくとも、1999年から2001年頃にかけて、イスラエルN社の某システムを扱っていた頃に、仕事で何度かイスラエルを訪れたときには、まだあまり関心をもっていなかったように思う。
そうだったら、かの地でもっとあれやこれや調査したり資料を入手していたことだろう。
それを考えると、残念なことをした。
というか、あの4度のイスラエル渡航を経て、イスラエルという国に妙な懐かしさを感じ、イスラエルの人々に親しみを感じたことが、こういう世界へ足を踏み入れる一つのきっかけになっていたかもしれない。

INRIとは?

この本は、冒頭からセンセイショナルな話題をもちだす。
群馬県に「多胡碑」という有名な古碑がある。
それに関連した「羊太夫」という人物が、7〜8世紀頃に生きていた。
その人の墓から『INRI』というアルファベットが書かれた銅版が見つかった。
『INRI』とは「ユダヤ人の王ナザレのイエス」の略で、イエスが十字架にかけられたときに、十字架に書かれた言葉の略だ。
イエス磔の場面を描いた昔の西洋の絵画によく描かれているので、見たことがある人も多いだろう。
ということは、千年以上も前の日本に、すでにキリスト教が入っていたということになる。
久保氏によれば、この羊太夫という人は秦氏系の家系で、クリスチャンだったのではないかという。


また、秦氏が創建して日本で祀るようになった稲荷神社の「イナリ」とは、実は「INRI」つまりキリストから来ているのだと主張する人がいる。
INRIの「N」はイエスの出身地であるナザレの略だが、これをNと書かずにNaと書けば、INRIは「INaRI」ともなる。
秦氏にとって、稲荷神社はイエスを祀った場所であったのだろうか。
これだけでは語呂合わせで終わってしまう危険性があるので、さらなる探求が必要だろうが。

謎の氏族・秦氏

著者によれば、謎の渡来氏族「秦氏(はたのうじ)」こそは、古代イスラエルの失われた10支族の末裔で、ユダヤ人の原始キリスト教徒だったのではないかという。
わたしは以前は、秦氏景教徒だったのでないかと考えていたが、その後に研究を進めるうちに、原始キリスト教徒だった可能性が高いと考えるようになってきた。
古代イスラエル人だったかどうかは、まだ何ともいえないが、その可能性も高いと思う。
本書で著者は、さまざまな具体例を紹介して、秦氏たちが中央アジアの弓月から渡来した古代イスラエルの民であることを主張している。

キルギスタンのマナセ族

むかし弓月という国があったところの近くに、旧ソ連キルギスタンという国がある。
この国の人々は、ユダヤ教徒と共通する習慣をもっている。
彼らの間では「マナス叙事詩」というものが伝えられているが、その内容は旧約聖書と共通するところがある。
彼らは10支族の一つだったマナセ族の末裔ではないかと著者はいう。
この国のキルギス語には、日本語と共通する単語が数千もあるのだという。
キルギスの人々の間で伝わる伝説によれば、昔ふたりの兄弟がいて、一人は山の方へ向かってキルギス人の祖先となり、もう一人は海の方へ向かって日本人となったのだという。
私は以前から、カザフスタンとかキルギスタンのあたりには日本人とよく似た顔の人々が多いことに気づいていた。
そして、位置的にシルクロードに近いことから、もしかしたら彼らの中に失われた十支族の末裔が混ざっているのではないかと、漠然と考えていたのだ。
この本を読むと、それはかなり信憑性を帯びてくる。

諏訪大社祭神イスラエルの神か?

この本で、もっとも心うごかされた部分の一つだ。
まずは、例の「モリヤ山」と「イサク伝承」の話だ。
いわく、旧約聖書のイサクの伝承にそっくりなことが、諏訪大社の「御頭祭」でかつて行われていたこと。
アブラハムが神に命じられて、息子のイサクを神へ生贄として捧げようとして、祭壇で息子を縄で縛ってナイフで殺そうとしたが、天使が現れて息子は助けられるというものだ。
御頭祭では、「御贄柱(おにえばしら)」と呼ばれる柱に縛り付けられた子供が登場し、神官が子供に向かって小刀を振り上げるが、そこへ馬に乗った使者に止められ、少年は解放される。
イサクが助けられたのが、モリヤの山(今のエルサレム)だった。
そして、諏訪大社の聖なる山が「守屋山」だ。
【追記(2011/02/06)】御頭祭の神事については、江戸時代に菅江真澄が報告している内容に一部信頼性に欠ける部分があるため、保留とします。

だが、それだけのことだったら、清川理一郎氏が『諏訪神社 謎の古代史』で既に書いている。
毎年4月15日に諏訪大社上社で行われる御頭祭では、かつては75頭の鹿が犠牲に捧げられた
「もし本当に諏訪大社古代イスラエルとつながりがあるならば、この75という数字にもきっと重要な意味があるに違いない」と、私も思っていた。
著者の友人があるとき、イスラエルサマリアへ行った。
サマリアに住むサマリア人たちは、かつてのイスラエル十支族と異民族との混血だという。
彼らはいまだに過越しの祭りを毎年行うが、そこでは子羊を犠牲として神に捧げる。
著者の友人はサマリア人の祭司に、子羊を何頭ぐらい屠るのかと聞いてみた。
すると、今は45頭だが、かつては75頭屠っていたという答えが返ってきた。
わたしは「これだ!」と思った。
羊と鹿という違いはあるが、祭りで捧げられるということでは共通している。
サマリアは、かつて十支族が住む北イスラエル王国の中心地だったところだ。
日本の天皇を「すめらみこと」というが、この「スメラ」は実は「サマリア」から来ているのではないかという説もある。
御頭祭が行われる季節も、ちょうど過ぎ越しの祭りと同じ頃なのだ。
ユダヤ教には「コシェル」という厳しい食の戒律がある。
たとえば、豚肉は食べてはいけないとか、ひづめのある動物しか食べてはいけないとか、肉と乳製品を同時にとってはいけないとか…。
ちなみに鹿肉は食べても良いことになっている。
もし十支族が日本を訪れていたならば、羊がいなかったので、代わりに鹿を犠牲にするようにしたのかもしれない。


諏訪大社といえば、誰もが「御柱祭」を思い浮かべるだろう。
じつはこの祭も、もしかしたら古代イスラエルに由来するものかもしれないのだ。
古代イスラエルには「アシラ」という女神が信仰されていた。
このアシラ神は、枝を切り落とした木の柱がシンボルとして信仰されていた。
昔のユダヤ教の神殿には、入口に2本の柱が立っていた。
日本の神社の構造がユダヤ教の神殿に似ているのと同様に、この柱も日本に渡ってきて鳥居になったのかもしれない。


諏訪には、ほかにもいろいろと謎が多い。
わたしにとって、諏訪について調べることは自分のルーツを調べることでもあり、また自分のアイデンディティーを確かめることである。
そして、その結果として、自分が古代イスラエルへ導かれる結果になるとしたら…。
諏訪だけでなく信濃という土地は不思議なところで、かつては高句麗から渡来した人々が多く住んでいた。
また秦氏の一族も入り込んでいたり、もっと遡れば縄文人にとっての楽園的な土地だったようだ。
また御柱祭古代イスラエルだけでなく、柱立ての祭りということでは、ネパールに住むネワール族の風習に酷似している。
そのへんに興味がある人は、上で紹介した本を読んでみると良い。
ちょっと飛躍したところも見られるが、基本資料としては貴重な内容が含まれるので。
諏訪神社 謎の古代史』

諏訪神社 謎の古代史―隠された神々の源流

諏訪神社 謎の古代史―隠された神々の源流

天皇古代イスラエルから来た?

もっとすごいことが書かれている。
本書の第4章は「天皇家はエフライム家の王族だった」だ。
このへんになると、普通のアヤシ系の本だと、たんなる言葉の語呂合わせで終わってしまったりしている。
しかし、著者の場合はそのへんは非常に真面目な態度で書いている。
日本語とヘブル語(ヘブライ語)の単語を「カタカナ」だけで比較するようなトンデモな人とは違う。
ちゃんとヘブライ文字での綴りも示している。
さて、その天皇が十支族の一族であるエフライム族だったとする論拠だが…。
そこらへんまで書いてしまうと、読む人のお楽しみを奪ってしまうだろうから、このへんでやめておこう。


この『日本の中のユダヤ文化』は、他にもいろいろとワクワクさせられる内容が盛り込まれていて、最後まで楽しく読める。
この「ムースーパーミステリーブック」シリーズから出ていなければ、私のように偏見をもつことなく、もっと多くの良識ある人々に読んでもらえたのではないだろうか。
それだけがちょっと残念だ。


【参考サイト】


※こちらの記事で続きを書いています。↓
[探求]諏訪と古代イスラエル
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20060713/suwa



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