奈良新聞のサイトで、高松塚古墳の特集をやっている。
そこで、興味深い記事があった。
キトラ古墳で、天井に描かれた天文図は、じつは高句麗の空から見られた星空だったことが、天文学的計算の結果わかったという。
下記メニューページから、「第二部 被葬者の迷宮」→「渡米人への視線」→「〔2〕高句麗の画題に共通性」をクリックすると出てくる。↓
http://www.nara-shimbun.com/special/takamatu/index.html
高句麗が滅亡した668年頃に、故国を追われた高句麗の王族が日本へ亡命してきたという考え方もできるのではないかとある。
最先端の研究だが、今後、面白い展開になりそうだ。
玄武」はぎ取り失敗
ところで、今日のニュースによれば、
『キトラ古墳「玄武」はぎ取り失敗、5か所破損』
…とある。
壁画の剥ぎ取りに失敗して、一部破損してしまったという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051130-00000217-yom-soci
あーあ、誰が悪いんだろう…。
「文化財を破壊してしまった文化庁の責任は重い」と言っている学者さんもいる。
こういう取り返しがつかないことは、もっと慎重になって実行を検討してもらいたいものだ。
「こぐれ」さんの祖先は高句麗の渡来人
高句麗といえば、小暮、木暮、小榑(いずれも「こぐれ」と読む)の苗字は、愛用の『写録宝夢巣』(しゃーろっくほーむず)というソフトで調べてみると、群馬県や埼玉県に多い。
おそらく、そのほとんどが高句麗からの渡来人だったのだろう。
群馬や埼玉のあたりには、昔高句麗から渡来した人々が多く住んでいたので。
現在の北朝鮮あたりにあった高句麗という国は、向こうの言葉では「コグリョ」と発音するが、それが訛って「こぐれ」になったのだと言われている。
苗字というのは、このように言葉少なに多くの情報をもつものだ。
身の回りにいる人の苗字で、その人の出身地(出身国)に思いを馳せるというのも、知的な楽しみがある。