探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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ジョーティシュ−宇宙の叡智


いままでの人生で出逢ってきた人々の人間関係を観察すると、やはり相性というものがあって、相性の良し悪しによって人間関係が円滑になったり悲惨な関係になったりするようだ。
私のように、いわゆるユングがいうところの「直観タイプ」の人間というのは、そういうことに人一倍敏感だったりする。
人間同士の相性というものは、単一の要因ではなく、複合的な要因で決まるものだろう。
そのすべてが、お互いが生まれながらにして決まってしまうものではないにしても、そういう要素が大きいのも確かだろう。
なので、ジョーティシュのような手段によって、人間同士の相性の良し悪しがわかったりする。
ジョーティシュというのは、ジョーティシャ、ヴェーダ占星学などとも呼ばれたりするが、インドで古代から伝えられてきた伝統的な占星学のことだ(敢えて「術」の語は用いない)。
過去の記事で紹介しているので、まだ読んでいない人はこちらから読んでください。
インド占星術(1)
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20041017#p1
インド占星術(2)
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20041031/jyotish

たかが占い?

「たかが占星術」と思うかもしれないが、インド占星学は深遠な宗教・哲学的体系であって、「占い」の域を遥かに超越したものだ。
実際、インドの聖者と呼ばれる智慧ある人々の中には、人々の魂の救済などの目的でジョーティシュを用いる人も少なからず存在する。
たとえば、私が敬愛する故スワミ・スリ・ユクテスワ(ユクテルワル)師もその一人だった。
『あるヨギの自叙伝』の著者として世界的に知られる故パラマハンサ・ヨガナンダの師だった方だ。
また、インドの慈愛の聖母アマチ(マータ・アムリタ・ナンダマイー、愛称アンマ)も、様々な悩み・苦しみをもった人々の救済手段として、専属のジョーティシュ教師を置いている。
私自身も、その人のコンサルティングを受けたことがある。

男女の相性

ジョーティシュでは人間同士の相性の見方はいろいろあるが、生まれたときの月の位置が重要視される。
ナクシャトラといって、27宿に分割された星宿によって、相性を判断する。
上に書いたようにジョーティシュでも相性は複合的な要因で決まり、ナクシャトラはその一つだが、自分の経験からいっても、人間同士の相性にとって大きな要素であることは確かなようだ。
27宿というと、占いが好きな人はすぐに宿曜占術を思い浮かべるだろうが、あれは弘法大師空海が唐から持ち帰ったもので、もとはといえば、インドのジョーティシュが中国へ伝わってできたものだ。
私も若い頃に宿曜占術をちょっとかじったことがあって、人間同士の相性を見るのに非常に良い手段だと思ったものだった。
だが、宿曜占術の欠点は宿を決定する方法論が不正確なことであり、生まれた日によって判断し、出生時間を考慮しないため、宿が1つずれる場合もあったりする。


インドでは、一組の男女が結婚を検討する場合に、占星術師に依頼してホロスコープを作ってもらい、それをお互いの家で交換する。
そして、結婚しても問題なく幸せになれるという相性である場合に、結婚へゴールインということになる。
カルマの法則や、スピリチュアルな次元での宇宙の叡智を探求している人ならば、こういう考え方に疑問を抱く人もいるだろう。私自身もかつてはそうだった。
だが、最近は、やっぱりこういうやり方の方が、相性が悪くて結婚して、家庭の中に地獄を見たり、離婚したりする不幸なケースを少なくできる良い方法なのかもしれないと思うようになった。

ジョーティシュにどう向き合うべきか

いままで、ジョーティシュについていろいろと肯定的な意見を述べてきたが、私は「ジョーティシュは当たる」と言っているのではない。
ジョーティシュを単なる技巧的な手段と勘違いしている人は、そういう考え方をするかもしれない。
だが、ジョーティシュが当たるのではなく、霊的修行を積み重ねてストイックに精進潔斎をした霊性の高い人が用いれば、当たるということなのだ。
そこらへんを、日本人でジョーティシュに関心をもち学習する人々のどれだけがわかっているだろうと思うと、ごく一握りではないか。
西洋占星術にしてもジョーティシュにしても、要は統計学的なものであって、その判定は「絶対」ではあり得ないだろう。
絶対ではないものを絶対に近くする術があるとしたら、それこそは神と一体になった聖者的な人物による判定だろう。

相性についていえば、12星座をもっと細かく27宿に分割したところで、なんでそんなによく相性がわかるのかと聞かれると、それは私にもわからない。宇宙の神秘だ。
人間というものの精神活動、特に感情が、それだけ生まれた時の月の位置に影響されるということなのだろう。

自分のナクシャトラを知りたい人は?

自分のナクシャトラ(27宿)を知りたいという人がいたら、生年月日・時刻・出生地(都道府県・市区町村)・を教えてくれれば、調べます。
時刻がわからない場合でも、生まれた日によっては、だいたいここだろうとわかる場合もあります。
そうでなければ「AかBのどちらか」という風に伝えます。
それぞれのナクシャトラの簡単な意味は、下記ページにある。
http://www.so-net.ne.jp/veda/guide/27kaisetsu.html


ちなみに、私の息子のYの例をあげると、12番目の「ウッタラ・パールグニー」で、『よく働く後援者』という言葉で象徴される。
困った人や、危機にある人をよく助けるようになるとか。
「なるほど、たしかにそういう人間になるだろうな」と思わせる。
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