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日本固有文明の謎はユダヤで解ける

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『日本固有文明の謎はユダヤで解ける』(ノーマン・マクレオド、久保有政著、徳間書店(超知ライブラリー))読了。

[超図説] 日本固有文明の謎はユダヤで解ける (超知ライブラリー)

[超図説] 日本固有文明の謎はユダヤで解ける (超知ライブラリー)

題名からわかる通りの、おなじみの「日猶同祖論」本だ。
日猶同祖論を「日本人とユダヤ人は同じルーツをもつ」という主張だと定義するならば、もちろんそんな説を受け入れるわけにはいかない。
最先端の日本人のルーツの研究の成果からしても、モンゴロイド(新旧入り混じっている)である日本人は、セム語族ユダヤ人とは大きく異なる民族だ。
だが、古代の日本に「失われた十部族」の一部が渡来していたというならば、その可能性は大いにあると考えている。

土曜日に書店で見つけて買って、一気に読み終えた。
この本は3部から成っている。
第1部は『日本・ユダヤ封印の古代史−失われた十部族の謎』の訳者である久保有政によるもので、上記の著作の足りない部分を補う役目を果たしている。

第2部は、日本の日猶同祖論のさきがけとなったノーマン・マクレオドの著作『「日本古代史の縮図」のための挿し絵集』をそのまま収録している。
明治時代に京都で出版されたもので、300点余りの貴重な図版(モノクロ)を収録していて、古代日本にイスラエル十部族の末裔が渡来したという説の証拠となるようなものではないのだが、これらを眺めているだけでも楽しい。
その論旨は、はっきりいって受け入れられない部分が多い。
12年間日本に滞在したスコットランドの商人だったマクレオドの説は、教養ある現代の日本人ならば首をかしげる部分も多々あるが、この問題について真剣に検討または研究する者にとっては必読だろう。

第3部の「日本人とは誰か?」は量的にも本書のオマケ的なものだが、同じく長年日本に滞在したカナダ人が帰国してからカナダで講演を行った際の記録だ。

本書で最も価値ある情報を含むのは、久保有政氏による第1部だろう。
この部分は、トケイヤー氏の『日本・ユダヤ封印の古代史−失われた十部族の謎』と同様に、その主張のすべてが受け入れられるとはいえないまでも、古代日本と古代イスラエルとの関係を否定するのが難しくなってくるのではないかという程の説得力をもつものだ。

たとえば皇室の紋章(?)である獅子と一角獣(ユニコーン)は、じつは古代イスラエル起源だという説。
これは初耳だ。
そして、それが日本の神社の狛犬になったという。
神社の入口に立つ狛犬は、古くは向かって右側が獅子であり、左側が(1本の角をもつ)狛犬だったのだという。
天皇即位式で使われる高御座(たかみくら)にもユニコーンのデザインが見られるそうだ。

神道用語になったヘブル語」の項では、ヘブル語と日本語の単語で、意味が同じで発音が似ているものを紹介している。
これは私も自分なりに調べているのだが、初めて見る単語もいくつかある。

第2章のマクレオドの著作の部分は…いくら日本滞在が長くて日本についていろいろ学んだといっても、やっぱり外国人としての限界がある。
日本人だったら中学生でも間違いだとわかりそうなエラーもところどころに見られる。
だが、日本とユダヤイスラエル)の類似性を誰よりも早く指摘したという点では、先覚者的な存在だろう。

このように、2章3章はオマケとしても、第1章だけでも普通の単行本1冊分のボリュームがあるから、それだけを読むために買う価値は十分にある。
本好きな人間としては、324ページというボリュームある本だから、1,680円出しても得した気分になれる(?)。

ユダヤ人ラビ・マーヴィン・トケイヤー氏の『日本・ユダヤ封印の古代史−失われた十部族の謎』とこの本を併せて読めば、古代の日本にイスラエルの宗教や風習が多数入り込んでいることを否定するのは難しくなる。
日猶同祖論のたぐいの本はたしかに必要な知識に欠けるインチキくさい人々が書いた本が多く、こういう本はすべていかがわしいという先入観をもたれても仕方ない部分はあるが、そのような本とはちょっと違ったものだ。

※この分野でのお奨めの本はこちらにあります↓
http://100fuku.com/books/fair/juda.html

(この記事は2004/09/06にexciteブログに投稿したものの転載です)



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